今後の事故対策に関する皆様のご意見ご提案にお答えします

2011年10月19日

「今回の34台出走は多すぎた」
お答え:
仮に28台の出走であっても、あの密集状態では
同じ結果になっていたと思われます。
巻き込まれる車両が多少減るくらいでしょう。
ぞの前のケンタッキーでは29台の出走でした。
5台の差が決定的な違いになるとは思いません。

「オーバルレースをやめるべきだ」
お答え:
インディ100年の歴史は止まりません。
オーバルレースはインディカーの存在そのものなのです。

「ハイバンクはやめるべきだ」
お答え:
テキサスモータースピードウェイは24度バンク角度があります。
しかし、テキサスでのレースは実に楽しいものです。

「飛ばない構造にするべきだ」
お答え:
旅客機の離陸速度は時速270キロほどです。
今回の平均速度は時速360キロです。
飛ばない構造にするのは不可能ですが、飛びにくくすることはできます。
来年デビューの新型シャシーは後輪がカウリングで覆われるようになり
追突されても後続車が飛び上がらないように工夫されています。
しかし、これでも100%と言うわけではないと思います。

「コクピットをキャノピーなどで覆うべきだ」
お答え:
今回の事故でウェルドンはフェンスの支柱に頭部が激突して
命を落としました。
あの速度ではキャノピーでも頭部は守れないでしょう。

さらに横転した場合はキャノピーは救助の障害になります。
激しく衝突したあとに、何回転かして横転して止まった場合は
ある程度キャノピーが損傷したり、ずれたりする状況も発生する可能性もあり、
そこで火災が発生した場合はドライバーは自力で脱出できません。

インディ500では細かいほこり、砂、オイル類などが
常にヘルメットーシールドに高速であたります。
視界確保のためにテアオフ(捨てバイザー)を10枚も張ったりします。
また、レースカーのノーズ部分やヘルメットのおでこの部分は
サンドプラスト効果で塗装がはげるほどです。
このことからもキャノピーはドライバーの視界を簡単に奪うことになります。

「キャッチフェンスをやめるべきだ」
お答え:
まず観客の視界を奪うことはできません。
クリアな樹脂製のものなどに交換した場合は
レースカーがフェンスを駆け上がってしまい、状況によっては
もっとひどい結果を生むことになりかねません。
キャッチフェンスは観客の命を守る「最後の砦」なのです。


結論、
改善策はシンプルです。
今後はラスベガスでのレースは平均時速をもう10マイルほど下げることです。
2012年からはターボのブースト圧の調整で容易にコントロールできるようになるでしょう。

今回は1回目のプラクティスから時速224マイルを越えていました。
近年ではインディアナポリス以外では見ない数字です。
単独走行の予選でも時速222マイル超。
レース中は一部の車は時速225マイルを超えていました。

インディカーにとってオーバルトラックでは時速220マイルはひとつの壁です。
平均時速220マイルを超えると、速度に対するドライバーのコメントが増えます。

テキサスやシカゴランドの他のハイバンクオーバルでも
せいぜい時速215マイル前後です。

今回はこの速度域に加えてスムーズで回転半径のゆるいハイバンクコーナーは
1周にわたっての3ワイドでの接近走行を可能にしてしまいました。
これがもう10マイルほど速度が低ければエラーへのマージンは
だいぶ大きくなっていた可能性がありす。


以上、あくまでも私の持論です。