抜けるミッドオハイオ

2018年07月31日



【ただ一人2ストップだったロッシ】
今年のロードコースでの平均燃費はMPG=3.1~3.2あたり。しかし、今回は26周走ってMPG=3.26で30周走るとMPG=3.89となり、他のコースよりもダントツで低燃費となります。燃費で有利と言われるホンダ勢はもしかしたら2ストップも可能かと言われていましたが、ポールスタートだったロッシがただ一人2ストップにチャレンジ。

一般的な見方としては、レース序盤や中盤に燃費走行してフルタンクで30周走れたとしても、勝負どころになるレース終盤では燃費やタイヤの消耗が悪化することが常ですが、今回はウィッケンズの不運も手伝って大きなマージンを持ったまま燃費走行に徹してそのままトップでフィニッシュしました。

ロッシはレース序盤でMPG=3.8以上走れることを確認し、ひたすらその数字をキープする作戦を選択。途中でニューガーデンにトップを譲るものの追いかけることなくペースを守りました。

ノーコーションもロッシに味方して2013年のキンボール優勝の時と同様に1ストップ減らして得られたピットストップデルタ分のマージンを燃費走行にさらに生かすことができました。

今回は優勝の50点にポールポジションボーナス1点、ラップリードボーナス1点、最多ラップリードボーナス4点を加えて満額の54点をゲットしてポイント3位から2位に浮上しています。


【またしても不運のウィッケンズ】
今季4回目、2レース連続表彰台だったウィッケンズ。またしても勝利を逃したと言った方が正しいでしょう。

3ストップで飛ばしていく作戦をとって早めの15周目に1回目のピットストップ。その後はクリーンエアを走ってロッシがピットインした後は20秒以上のマージンを得てラップリード。

しかし、ハードタイヤの3スティント目ではソフトタイヤを履くトラフィックの後ろにピットアウトしてしまい、ロッシからほぼ一秒落ちのラップタイムで15周近くを走行。最終スティントではロッシに20秒のリードを許していました。

優勝を取り逃したカタチになったものの、予選5位からの2位フィニッシュは作戦としては決して悪いものではなく、ポイントでは6位につけています。

【ディクソン攻略に徹したペンスキー勢】
ポイントでディクソンを追いかけるニューガーデンとパワーはディクソンの前でフィニッシュすることを最優先にレースを戦い、5位フィニッシュしたディクソンの前の4位と3位でフィニッシュ。優勝できなかったものの、最低限のミッションは完遂しています。

【ポイントリードをキープするディクソン】
ヒンチのクラッシュで予選アタックができず、予選9位に終わったディクソンは手堅く5位フィニッシュ。62点だったポイントリードを46点に詰められましたが依然として大きなリードをキープしています。

【フレンチ旋風】
予選のクラッシュで最後尾スタートになったブルデイ。ハードタイヤでスタートしてたった10周でピットイン。手元に残っていた新品レッドタイヤ3セットをフルに投入して飛ばして6位フィニッシュ。

レース序盤ではターン2でキンボールをアウトサイドパスした他、レース終盤のレイホール、パジェノー、ハンターレイをぶち抜くシーンは今回最大のハイライトでした。まともに予選を通過していればもっと面白いことになっていたかもしれません。

同じく予選で失敗したパジェノーも予選17位から8位フィニッシュしています。

【ベストグリッドからワーストフィニッシュしたチルトン】
キャリアベストとなる予選6位だったチルトンは2周目に琢磨選手に追突。ドライブスルーペナルティを受けた上に最初のピットストップで左前輪のホイールナットが外れずに最後尾に。

【ハードタイヤで苦労したレイホール勢】

追突で6位から17位まで転落した琢磨選手はハードタイヤで苦労してさらにポジションを落とすものの、最後にソフトタイヤで持ち直して17位フィニッシュ。チームメイトのレイホールも予選7位から9位フィニッシュと地元で厳しいレースに。