第16戦ポートランドGPまとめ

2018年09月05日



【琢磨選手は2ストップ作戦】
今回のHPDによる想定燃費はフューエルウインドウ=最大30周(MPG=3.27)。イエロー次第では2ストップもという見解でしたが、琢磨選手はフルコースイエロー中の5周目にピットインして燃料をトップオフ(満タンし直し)。8周目にレースがスタートして40周目に2回目の燃料補給をしています。
2ストップ作戦を選択していた琢磨選手は5周目のトップオフが有利に働いた上に、各スティントで程よくフルコースイエローが出されたので、燃費を気にすることなく最後まで勝負ができました。

【オープニングラップのアクシデント】
6台が巻き込まれましたが、ブルデーはすぐにコースに戻っています。琢磨選手はアクシデント回避でフェスティバルシケインをショートカットしていますが、20位スタートから1周目を15位で終えているので、ショートカットによる順位のゲインはありませんでした。

【シケインでのショートカット】
ショートカットしてディクソンの前に出たニューガーデンはレースコントロールからポジションを戻す処置を受けています。

【フェスティバルシケイン】
ターン1からターン3のシケインは「フェスティバルシケイン」もしくは「フェスティバルカーブ」と呼ばれています。これは以前に6月末に開催されていた時にポートランドでは恒例イベントの「ローズフェスティバル」が開催されていました。そのイベントにちなんで名づけられましたが、スタート直後は必ずシケインでは”フェスティバル”になることも無関係ではないと私は思っています。


【2度の幸運、ディクソン】
オープニングラップのアクシデントでは砂埃で視界はゼロ!しかし、うまくレースカーをコントロールして
クラッシュを避けました。その後にピットレーンでのスピード違反でピットレーンスルーペナルティを科せられますが、その直後にフルコースイエローが出されたので順位浮上のきっかけをつかむことができました。


【2度の不運、パワー】
何としてでもディクソンの前でフィニッシュしたかったウィル・パワーはポールポジション。一方のディクソンは予選失敗して11位スタート。さらにディクソンはオープニングラップのアクシデントでほぼ最後尾まで下がる最悪の展開。しかし、パワーは8周目のリスタートでギアトラブルが発生して12位までポジションダウン。その後は8位まで戻すものの43周目に単独クラッシュ。しかもこのイエローでドライブスルーペナルティのSディクソンを助けてしまうという泣きっ面にハチ。結局、点差は68から87に開いてしまいました。


【マルコ、キャリア4回目の横転】

マルコ・アンドレッティはレース前はハンバーガーバトルで優勝したものの、決勝レースでは1周もすることなく横転。7年ぶり4回目の横転となりました。マルコの横転記録は以下の通り。
①2007年インディ500
②2007年ミッドオハイオ
③2011年セントピーターズバーグ
④2018年ポートランド

マルコの横転回数はキャリア優勝数の2回を大きく上回ります。


【琢磨選手のストラテジスト】
今回はチームオーナーのボビー・レイホールではなく、インディ500でセルビアを担当したデレク・デイビッドソンが担当しました。インディ500では大博打を打ってピットインタビューでおどおどしていましたが、今回は自信を持って2ストップ作戦をやり遂げたようです。


【フルコースイエローになる基準】
ちょうど最後のフューエルウインドウに入ろうとする76周目にフェルッチが燃料切れでスローダウン。すぐにはフルコースイエローにはならずに、その間に琢磨選手ら何台かが最後の燃料補給でピットイン。その後にフェルッチがコース上で完全に停止したためにフルコースイエローになりました。今年からレースディレクターがカイル・ノバックに代わりましたが、ノバックは基本的にレースカーが動いている、もしくはすぐに動ける状況ではすぐにはフルコースイエローにはしません。


【18ポジションアップのキンボール】
予選最後尾から7位フィニッシュしたキンボールは今季5回目のTOP10フィニッシュ。トロントでの5位がベストフィニッシュ。