佐藤琢磨、来シーズンにつながるレイホール復帰1勝目の価値

2018年09月05日


Photo:IndyCar

2017年にアンドレッティオートスポーツというトップチームでインディ500を制した佐藤琢磨選手。そのシーズン終了直後のレイホールレターマンラニガンレーシング(RLLR)移籍への発表は誰もを驚かせました。

なんで実績のあるトップチームを離れる必要があるのかと・・・・。

RLLRは息子のグラハムがチームに戻った2013シーズンは資金不足で2台目には持ち込み資金が潤沢だったジェイムス・ジェイクスを選択。琢磨選手はRLLRからAJフォイトレーシングに移籍することになりました。

しばらくは1台でのフルシーズン参戦が精いっぱいだったRLLRは2018シーズンにようやく2台体制の資金の見通しがつき、ボビー自らが強烈なラブコールを琢磨選手に送り続け、その結果、琢磨選手のRLLR復帰が発表されました。

やはりトップチームをあえて離脱した琢磨選手にとっては、RLLRで勝利を挙げることこそが自分の選択が正しかったことを証明する唯一の手段だったと思います。

今シーズンは思いのほか苦戦が続いたRLLRだっただけに今回の勝利は琢磨選手にとってだけではなくチーム全体にとっても非常に大きな価値のある1勝となりました。

現地実況のNBCSNコメンタリーのタウンゼント・ベルは「みんなが琢磨の勝利を祝福している、ここまでの彼の努力と速さは誰もが理解しているからね」とコメント。ポール兄貴は「自分がこれまで見たレースの中で一番波乱のレースだった。まだ頭が整理できていないが、彼の2019シーズンはこれで決まったも同然だろう」とコメントしています。

琢磨選手はレース後に「自分がこのチームで勝ちたいというパッションがチーム全員と共有できたことが来シーズンに向けて非常に重要」だとインタビューに答えています。

チーム関係者がNBCSNの取材に答えたところでは「すでチームは2019シーズンへの契約延長について話し合いを進めている」とのこと。

今回の勝利は佐藤琢磨選手にとって1勝以上の重みがあったと言えるでしょう。