グロージャンがインディカー初テストを終了

2021年02月24日



元F1ドライバーのロマン・グロージャンが現地2月23日にアラバマ州のバーバーモータースポーツパークで行われたインディカーのチームテストに参加し83周を走行しました。レースカーのステアリングホイールを握るのはバーレーンGPでの大クラッシュ以来となります。

34歳のフランス人のグロージャンはF1世界選手権で10シーズンをすごしたのちにインディカーへ転向しデイルコインレーシングwithリックウェアーレーシング(DCR)に加入。1周3.8キロのパーマネントコース、バーバーモータースポーツパークでインディカー初走行を行いました。

朝の気温は約5度、日中は約20度まで気温が上がった快晴のコンディションでグロージャンはインスタレーションラップ(始動後のチェック走行)を終えると数周を走ってピットイン。笑顔でヘルメットを脱いで以下のようにコメントしています。

「全く違和感はありません。これまでのレースカーとは何もかも違いますが、違和感がないばかりがしっくりきています。もう少し慣れる必要はありますが全く問題はないですね。F3やGP2にステップアップしたころの感覚を思い出します。レースカーのメカニカルグリップはすごく高くて、インディカーいつもレースで接戦になる理由がよくわかります。チームの仕事ぶりも素晴らしいです。多少の違いはあっても、このままテストを続ければ開幕戦までに問題なく慣れることができそうです。開幕戦が今から楽しみですよ。」

今シーズンのグロージャンはDCRのカーナンバー51でロードストリートレースの13レースのみに参戦する予定になっています。

9年間でF1にフル参戦してきたベテランドライバーのグロージャンにとっては、パワーステアリングがないということが最大の違いだとコメントしています。

「最初に乗って数周して降りてすぐに上腕にきつさを感じましたが、それは問題ではなく、より車の動きが把握できて、ブレーキングやコーナーリングなどにドライバーのドライビングスタイルが非常に出やすいクルマだと感じました。F1では空力特性の関係もあって走行ラインはほぼ一本ですが、インディカーは様々なラインが取れそうだと感じました」
「午前中のセッションでミスってターン1でスピンしてコースアウトしましたが、これでクルマの限界点を把握することもできました」

しかし、グロージャンがインディカーの現場に来て一番驚いたというのが開放的すぎるパドック。グロージャンがパドックに姿を現すと、ブルデイや琢磨選手他、多くのドライバーが早速グロージャンに話しかけ、インディカーメンバーとして迎え入れられていました。

Photo:Indycar Joe Skibinski

「テスト走行前日にここにきて驚いたのが、チームがレースカーのセットアップ作業をしているのに各チームのガレージに仕切りが全くなくて解放されていたこと。そしてピットレーンに行ってみたら早速セバスチャンや琢磨が話しかけてきて、彼らが作業しているレースカーのすぐ横で雑談ですよ。ピットでもどこでもヘルメットを脱げばいろんなドライバーたちと仲良く雑談できるなんてすごくいいですね」とグロージャンはコメント。

今回のテスト走行は、あのバーレーンGPでの大クラッシュ後の最初のレースカードライブでしたが、そのクラッシュで負ったやけどなどの影響は思っていたほど大きくはなく、思い通りに走行できたとのこと。

「火傷の影響が大きく残っていなくてよかったです。ただ、スピンしてコースアウトした時に少し痛みがありました。それは想定内でしたが、まだ100%完治していないことも把握できました。」

開幕戦は4月18日に今回のテストが行われたバーバーモータースポーツパークで行われます。

Photo:Indycar Joe Skibinski