エリオとヒンチが代理参戦

2020年09月26日



エリオ・カストロネベスが次回のインディカー・ハーベストGPにオリバー・アスキューの代役としてアローマクラーレンSPの#7をドライブします。

アスキューはミッドオハイオでのダブルヘッダーの後に平衡感覚の不調を訴え、インディカーメディカルチームの診断を受診。その結果、レース復帰には不適合としてインディカーが定めた経過観察を受けることになっています。

カストロネベスのインディカー出走はインディ500以来。チームペンスキー以外でのインディカー参戦は1999年のホーガンレーシング以来となります。


そして、アンドレッティオートスポーツ(AAS)のザック・ビーチがハーベストGP前にチームを離れることを発表しました。ビーチのチームとの契約は2021シーズンまで残っていましたが2020シーズン終了を待たずしての離脱となりました。

2020シーズン残り3戦に関してはジェイムス・ヒンチクリフがビーチに代わって#26をドライブすることが発表されています。26のプライマリスポンサーのGAINBRIDGEは引き続き活動を継続します。

ヒンチクリフは今シーズンはAASから#29でテキサス、インディGP、インディ500と3レースに参戦。インディ500で7位フィニッシュしたあとはNBCのピットリポーターを務めていました。

琢磨選手がシカゴに”凱旋”

2020年09月25日



第104回インディアナポリス500を制した佐藤琢磨選手がシカゴに”凱旋”しました。

シカゴはレイホールレターマンラニガンレーシング(RLLR)の3人の共同オーナーの一人のマイク・ラニガンの地元であり、ボビー・レイホールも現在はシカゴ在住で縁が深い都市です。

シカゴとインディ500の結びつきは大きく、レースデーには多くのファンが3時間強のドライブでインディアナポリスを訪れる他、レースファミリーのベッテンハウゼン家やSTPの創始者で長らく自らのチームで参戦してきたアンディ・グラナテリもシカゴの出身です。

最近ではカール・ハースがニューマンハースレーシングの拠点をシカゴ北部郊外に拠点を置き、現在ではデイル・コインがシカゴ南部郊外に拠点を置いています。

今回はフィニッシュ時のタイヤを装着したままのレースカーとボルグワーナートロフィーと共に佐藤琢磨選手、ボビー・レイホール、マイク・ラニガンの三人がシカゴで凱旋ツアーを行いました。

凱旋ツアーは9月22日にシカゴで有名なギブソン・バー&ステーキハウスからスタート。店舗前にレースカーとトロフィーを展示し、100人ほどのギャラリーが集まった中で60人近いゲストを招いてのランチパーティを行いました。

つづいてシカゴの日本総領事館を訪問し岡田健一総領事と面会してインディ500での2勝目を称える表彰を受けています。


その後は共同チームオーナーのラニガン家を訪問。チームとしては2004年のバディ・ライス以来のインディ500優勝でしたが、マイク・ラニガンにとっては自身がインディカーレースに携わって以来初めてのインディ500優勝でした。

ラニガンは1973年に観客としてインディ500に行って以来、自身が経営する重機メーカーのMi-Jackを通じてチームをサポートしてきましたが、これまでインディ500での優勝に関わる事はありませんでした。

総勢100人を超えるラニガン家の親戚たちは全員が琢磨Tシャツを着て出迎え。1時間半にも及ぶ歓迎パーティを楽しんだほか、翌日23日は午前中にMi-Jack本社を訪問。巨大なお祝いバナーを掲げた重機と従業員が総出で琢磨選手を迎えました。

凱旋ツアーは今回のプライマリースポンサーとなった「PeopleReady」主催のディナークルーズで締めくくりとなっています。

変見自在?偏見自在⑤ トリプルクラウン

2020年09月21日

世界三大レース=トリプルクラウンと言えば、「インディアナポリス500、ルマン24時間レース、モナコグランプリ」。

今年はこのうちのインディ500とルマン24時間レースの2つのみが開催されたが共に日本人ドライバーが制する結果になった。

佐藤琢磨選手はインディ500での2勝目。中嶋一貴選手はルマン24時間レース3連覇という偉業達成で日本人ドライバーが共に世界の頂点に立ち続けるという日本のモータースポーツ史上かつてない状況となっている。

もし現役日本人F1ドライバーがいて、モナコグランプリも制していればと思うと夢は大きく膨らむ。

「トリプルクラウン」と呼ばれる偉業は様々な形でスポーツ界に存在する。

アルペンスキーでトリプルクラウンと言えばW杯もしくは五輪での「回転、大回転、滑降」の3冠同時獲得で、これまでにトニー・ザイラー(AUT)とジャン・クロード・キリー(FRA)の二人だけ。

ゴルフのトリプルクラウンはシングルシーズンでの「マスターズ、全米オープン、全英オープン」3大会の制覇で1953年のベン・ホーガンのみ。

「マスターズ、全米オープン、PGAチャンピオン」と言う括りを含めると2000年のタイガー・ウッズもこれに相当する。それでも歴史上この二例しか達成はない。

グランドスラムと呼ばれる「マスターズ、全米オープン、全英オープン、PGAチャンピオン」の4つのタイトルをキャリアの中で獲得したのはジェネ・サラザン、ゲーリー・プレイヤー、ベン・ホーガン、タイガー・ウッズ、ジャック・ニクラウスの5人。

テニスでは「全豪、全仏、全英、全米」4大大会のグランドスラムとなり、キャリアの中でグランドスラムを達成したのは男子シングルスで8人、女子シングルスで10人と、比較的大人数となる。

日本の競馬での三冠と言えばJRA3歳クラシック三冠[の「皐月賞、 東京優駿(日本ダービー)、 菊花賞」で、達成馬は7頭。

このようにスポーツ界には様々な三冠やグランドスラムがあるが、モータースポーツでのトリプルクラウン達成はたった一人しかいない。

グラハム・ヒルはモナコグランプリで5勝(1963–65, 1968, 1969)し、インディアナポリス500には1966年、ルマン24時間レースは1972年に優勝してトリプルクラウンを達成。

この3レースともに参戦したことがあって、その中で1勝でも上げたことがあるドライバーは19人。

そして現役ドライバーとしてトリプルクラウン達成の可能性があるのは現在は二人のみ。

ファン・パブロ・モントーヤは2000年にインディ500で優勝。F1転向後の2003年にモナコグランプリを制して2015年にはインディ500での2勝目を挙げてトリプルクラウンに王手をかけている。

モントーヤはインディカー、フォーミュラ1、NASCARカップと3つのメジャーカテゴリーを制している3人のうちの一人でマリオ・アンドレッティ、ダン・ガー二ーと肩を並べている他、デイトナ24時間レースでは3回の総合優勝があって、トリプルクラウン達成のポテンシャルを十二分に持っている。

今年(2020)のルマン24時間レースにLMP2クラスから参戦したもののDNF。2018年にもLMP2クラスで参戦し、その時はクラス3位で表彰台に乗っている。

2015年オフシーズンにはWECのルーキーテストに参加してポルシェのLMP1カーをドライブしたがポルシェでのルマン24時間レース参戦は叶わなかった。


トリプルクラウン達成を掲げて今年のインディ500に参戦したフェルナンド・アロンソは2006年07年とモナコグランプリ2連勝。ルマン24時間レースには2018年19年と中嶋一貴選手(今年で3連勝達成!)と共に2連勝し、あとはインディ500での勝利を狙っている。

2017年のインディ500デビュー戦では琢磨選手の横からとなる5番グリッドからのスタートで、一時はレースをリード。結局エンジントラブルでレースを終えているが、トリプルクラウンを十分に達成できるポテンシャルを大いに見せつけた。

そんなアロンソだが、2019年インディ500ではマクラーレンから参戦したものの、インディ500での実績がほとんどないに等しいカーリンとのジョイント参戦であえなく予選落ち。2020年インディ500ではポールポジション獲得の実績があるシュミットピーターソンを買収したマクラーレンから参戦したが、シボレーエンジンではホンダエンジンの優位性に太刀打ちできなかった。


ルマン24時間レースを統括するACOはレースカーレギュレーションを改正してアメリカのスポーツカーレースの最高峰のIMSAスポーツカー選手権のDPiクラスをベースとした「LMDh」クラスの新設でIMSAと合意した。

つまり、IMSAに参戦するキャデラック、アキュラ、マツダは事実上ルマン24時間レースに参戦可能となる。

今シーズンまでアキュラはペンスキーと組んでDPiクラスに参戦してきたが、アキュラはペンスキーとの2021年以降の契約をしないことを発表。代わってデイトナ24時間レース総合優勝連覇をしているウェインテイラーレーシングとGTクラスでの実績があるメイヤーシャンクレーシングと契約することを発表。これまでよりも参戦活動を拡大する方向にある。


史上二人目のトリプルクラウン達成はあるのか?どちらが先になるのか?

モントーヤもアロンソも年齢的に二人とも今後残された時間は長くはない。
個人的には2021年に同時達成を期待したい。


そんな夢の大記録を後押ししたのは共に「夢のパワー」であることを願わずにはいられない。

【明日放送】緊急特番 佐藤琢磨2度目のインディ500制覇を語る!

2020年09月19日


https://www.gaora.co.jp/motor/3092510

明日緊急放送!!
9月20日(日) 10:30 ~ 12:30
コメンタリー:天野雅彦、松本浩明、松田秀士、村田晴郎
ゲスト:佐藤琢磨


コメンタリー4人で予選からカーブデー、決勝レースの模様をたっぷりと振り返り、最後の30分間は佐藤琢磨選手を交えてインディ500での2勝目の舞台裏を根掘り葉掘り聞きまくります!!

琢磨選手もそれに応じてマシンガントークを炸裂!!!
ラスト3分はレブリミットギリギリのハイパワートークとなりました!!
本邦初公開のお話がたくさんあります!!

琢磨選手出演部分は予定より急遽2分延長!!
エンディング部分を切り崩して収録終了と相成りました!!

どうぞお楽しみに!!!

インディカー・ハーベストGP観客動員で開催へ

2020年09月19日



次回、インディアナポリスモータースピードウェイ(IMS)ロードコースで開催されるインディカー・ハーベストGPは観客を動員したうえで開催されることが発表されました。

オーバルのターン1とターン4エリアのグランドスタンドをそれぞれ5000人を上限として観客動員しチケット販売を始めました。

入場に際しては以下の条件が求められます。

○施設内でのファイスカバー(マスク)の常置着用
○すべての入場客に対して入場時に検温を実施
○グランドスタンドのシートは一定の距離を確保
○場内はエリア指定制

今回のインディカー・ハーベストGPですが、IMSがインディカーレースを秋に開催するのは今回で歴史上2回目となります。

1916年9月に「ハーベストクラッシック」と言うイベント名でトリプルヘッダーレースを開催。その3レース共にジョニー・エイトケンが勝利しています。

インディカー・ハーベストGPは以下の時間に生中継します。
レース① 10月2日(金) 28:30 ~ 7:30 松田秀士、小倉茂徳、村田晴郎
レース② 10月3日(土) 27:30 ~ 6:00 武藤英紀、松浦孝亮、村田晴郎