レース無線受信のススメ

2011年11月05日

ドライバーとピットの無線交信を受信すると、
さらにレースをディープに楽しむことができます。


これまで、10年以上アメリカで
インディカーやNASCARの取材をしてきましたが、
必需品なのがチーム無線などを聴くための受信機(スキャナー)です。

当初はアメリカで買ったものを使っていましたが、
本体が馬鹿でかい上に、機能がしょぼいので、
2002年くらいから日本製の小型のもの使っています。

コレがあると、レース場のいたるところにいても、
取材対象の状況がリアルタイムで把握できます。

特にコースサイドに撮影に行っている時などは
場内実況も聞こえなければ、
順位表やラップタイムモニターなどがないので

無線を聞いているとかなりの状況が把握できます。
よく、盗聴と勘違いする人がいますが、
無線受信は違法ではありません。




プラクティスや予選中は
チームとレースコントロール(オフィシャル)を
スキャンさせています。

そうすれば、コーションの原因や
リスタートまでどれくらいかかるのか、
セッションの終了時間などがわかります。

さらに、チームに関してはレースカーのバランス状態や
どんなセットを試しているのかもわかります。

チームによっては決勝セットの確認や、
予選シミュレーションなどさまざまなことを
セッション中に行っているので、
「今、何をやっているのか」を知ることは重要です。

インディカーでは一部のチームは
プラクティス中には有線のインカムを使ったり
デジタル無線を使用したりして、
セットアップの手の内を隠したりするところもありますが、
トップチームのひとつであるペンスキーや
チップガナッシは普通に無線交信しているので
すべてを聞くことができます。
さすが、トップチームの余裕というやつでしょうか。

レースのスタート後はレースの周回数、
コーション発生の原因などとリスタートまでの時間、
ペナルティの発生と理由、執行手順、などがわかります。

チームの交信からはハンドリングバランス、
ピットインまでの周回数、シャシーアジャストの指示
フューエルポジションの位置、
前後とのタイム差などがリアルタイムでわかります。

何周目でピットインするのかも事前にわかるので、
それにあわせてコースサイドからピットへ移動することもできます。


アメリカでは各チームやオフィシャル、
TVやラジオのモニター周波数などが公開され
それらを聴きながらレース観戦している観客も非常に多いです。
レース場では受信機セットのレンタルも非常にポピュラーです。

これらの無線を聞くことによって、
観客はまるで自分がレースに参加しているように感じます。
グランドスタンドでは場内放送はよく聞こえませんし、
タイミングモニターもありません。

チーム無線などは貴重な情報源です。

ちなみにこれらの受信機で日本のレース無線も聞けます。