みんなで覚えよう!インディ500の予選ルール①

2013年05月10日



通常のシリーズ戦と全く別レースとなるインディ500.
その独特の予選システムを紹介します。

■グリッドは横3列、縦11列の全33台。

■エントリーはドライバーではなくてシャシー
大抵、一人のドライバーにつきプライマリーカーと
バックアップカーの2台をエントリーします。
エリオだったら「3」と「3T」となります。
「3T」はバックアップカーです。
なので、シャシーだけでドライバーが未定のチームの
エントリーもあります。

■4周の平均速度で決定
アウトラップと1周のウォームアップの後に
2.5マイルを4周回、トータル10マイルの平均速度で決めます。
このタイムアタックのことを”アテンプト”といいます。

■予選は2日間
今年は18日がポールデー、19日がバンプデーです。

■ポールデー①
午前11時〜午後4時までに24番グリッドまでを決定します。
出走順は前日にくじ引きで決定。
自分の出走順をパスすることはできるが、
その場合はくじ順が一巡し終えてから先着順となる。
”アテンプト”の前には必ずピットレーン出口前にある
「テックライン=車検場」でチェックを受けることが義務付けられる。
なので、先着順とはテックラインに並んだ順を意味します。

■ポールデー②
午後4時の時点でトップ9台の記録を全て抹消。
午後4時半から午後6時までにトップ9台は
最低1回のアテンプトが義務付けられます。
出走順はくじ引き、午後6時の終了までアテンプト数に上限はありません。
午後6時終了時点で、トップ9台のグリッドは確定になります。
この時点でのトップスピードホルダーが”ポールシッター”となります。
10番グリッド〜24番グリッドまでは暫定のままです。

■バンプデー①
午前11時から午後6時まで行われます。
25番グリッド〜33番グリッドまでを決める”第一ステージ”と
バンプアウト合戦を繰り広げる”第2ステージで構成されます。
まずはスピード順に25番グリッドから33番グリッドまでを埋めてゆきます。
場合によってはポールシッターより速い者が出る可能性もあります。
しかし、最上位は25番グリッドです。

■バンプデー②
33番グリッドまで埋まったところで
予選システムは大きく変わって”第2ステージ”
通称「バンプ合戦」が始まります。
ここから先は、10番グリッドから33番グリッドの中で
”予選スピードが一番遅い者”が”オンザバブル”と呼ばれ
これを上回る予選スピードを出した者が出た場合は
“バンプアウト=グリッド剥奪”されます。
そして、見事に予選スピードが上回ったものは
バンプデイの予選速度順に従ったグリッドが与えられます。
つまり、ポールデーにクオリファイしたとしても
予選スピードが遅ければ、真っ先にバンプアウトされることもあり得ます。


その②(下)につづく。

みんなで覚えよう!インディ500の予選ルール②

2013年05月10日



■アテンプトは1台につき1日最大3回まで
4周を走りきって、チェッカーフラッグを受けると
予選スピードが確定し、準じたグリッドが与えられますが
チェッカーフラッグ前に中断を宣言すれば
2回まではやり直すことができます。
この中断を「ウェーブオフ」といいます。
ウェーブオフした場合は、一度ピットに戻って
またテックラインに並びなおさなければなりません。
この「ウェーブオフ」はバンプデーの残り1時間を切った時点で
頻繁に見られます。

その予選スピードに不満な場合「ポール狙い」とか
「バンプアウトの危険性がる」場合は獲得したグリッドを
放棄した上で、アテンプトしなおすことが許されています。

■気温が上がる時間帯はあえてアテンプトしない
それぞれの出走順は前日にくじ引きで決められますが、
自分の割り当てられた順番での時間帯によっては
あえて走らずにスキップすることが良く見受けられます。
気温が高い場合は空気の膨張によってダウンフォースの低下と
酸素密度の低下によるパワーダウンの発生が避けられません。
その結果、日中で最も気温が上がる午後1時〜午後4時の間では
出走を見合わせるチームが続出します。

■くじによる出走順が一巡した場合
ここからは「テックライン」に並んだ順のアテンプトとなりますが
誰も「テックライン」にいなくなった場合には
コース上はオープンとなり、全車に練習走行が許されます。
この機会を利用して、レースカーの最終調整などを行ったりします。
1台でも「テックライン」に並んだ場合はコースはクローズとなり
「テックライン」でチェックを終えたレースカーがアテンプトを開始します。

■気温が下がるラスト1時間がクライマックス
ポールデーもバンプデーもラスト1時間が最大の見所です。
各チームなるだけ気温の低い時に走りたいので
できれば、予選終了間際にアテンプトしたいところです。
しかも、アテンプトはウォームアップ2周と計測4周で
1台につきトータル5分はかかります。
しかも、前述の通り、アテンプト前には
「テックライン」で車検を受けなければなりません。
ということで、
1時間当たりアテンプトできる台数はせいぜい11台です。
なので、各チームはテックラインに並ぶタイミングから
見極める必要があります。
ぎりぎりまで待ちすぎると、時間切れでアテンプトできなくなり
早く行き過ぎると、気温がより下がるいい時間を
ライバルに明け渡すことになります。

ポールデーのTOP9セッションでは、ライバルにいい時間を与えない為に
すでにグリッドを獲得していながらも
わざとテックラインに並びなおして
時間稼ぎをするチームもあります。

まだまだ細かいことはたくさんあるのですが
とりあえず、最低限覚えておきたいポイントを挙げてみました。

そのほか質問がありましたら
コメント欄までお寄せください。