フォンタナ戦、アメリカでの反応

2015年06月30日

私の友人のジャック・バン・ダイクが長文メールと数々の大量のフェイスブックコメントの写しを私に送ってきました。

ジャックはカンザスシティ在住のオランダ出身のアメリカ人で、インディ500を2回制したアーリー・ライエンダイクのファンでもあり親友でもあります。

2000年に服部茂章さんがアーリーが所属していたトレッドウェイレーシングに在籍してた時にジャックとは知り合いました。彼はチームのヘルパーをしていました。

送ってきたフェイスブックなどによるとエキサイティングだったレースを絶賛する声ばかりです。特に前回のオーバル戦であるテキサスとの比較が多かったです。テキサスのレースを見て落胆した分、今回のパックレースには大いにエキサイティングしています。

Wパワー、Tカナーン、JPモントーヤのコメントへの非難は多く、「だったらフォーミュラEがおすすめ」とか「NASCARに行ったほうがいい」などと酷評。

ジャック自身も「TKはあのようにコメントしながら、一番非難されるべき動きをしていた」と感想を漏らしています。

AJフォイトは「我々はバドミントンをしているのではない。レースをしてるんだ。」ともコメントし、同意する声が集まっています。

フォンタナ戦のTV視聴率は昨年比2倍に

2015年06月30日



今回のカリフォルニア500のNBCSNのTV視聴率は0.18ポイントから0.37ポイントとなり去年の倍を記録しています。

去年はナイトレースだったので、東部時間帯ではチェッカーフラッグは深夜1時を過ぎていました。この件はかなり不評だたっということです。

今回のレースはシリーズ最多となる80回のリードチェンジがあり、トータルパッシング回数は3173回(そのうち順位の入れ替えを伴うものは2537回)で、これはこれまで11レースを終えて6,248回のトータルパッシングのうちの51%となっています。

アロンソとベッテルがインディ500に参戦する可能性はあるのか?

2015年06月30日



F1世界選手権チャンピオンのフェルナンド・アロンソやセバスチャン・ベッテルにとって、そのステータスから言っても世界最高峰のレースの一つであるインディ500に参戦することは将来的に十分可能性があるといえるでしょう。

2005年F1世界チャンピオンのアロンソは「インディ500、ルマン24時間、モナコグランプリ、世界でもこの3レースには参戦する価値が十分にある」とコメントしています。

2016年には100回目の開催を迎えるインディ500ですが、そこに彼らの姿があるかというと、それはいささか時間がなさすぎます。

一方でベッテルは「来年はないにしても将来的には2.5マイルオーバルでのレースには大いに興味がある。ただそれなりの準備は必要だと思う。F1からすぐに乗り換えて結果が出るほどオーバルレースは簡単ではない」と語っています。

フォンタナ戦に否定的なドライバーは3人ほど

2015年06月30日

フォンタナ戦は“狂気”と苦言を呈したドライバーは3人ほどです。賛否両論というほどに二分はしていないようです。

まずは琢磨選手と接触してレースを終えたWパワー。アクシデント直後で興奮していたせいもあったでしょうが、いささか感情的に語っていました。
「ライアンが無事で本当によかった。ラスベガスの時のような大集団のレースだった。誰もけがをしなくて本当によかった・・・・エキサイティングでもあったし常軌を逸していた部分もあった。とにかくクレイジーなレースだった。もうラスベガスの時のような事故は起こすべきじゃないし、これじゃあ時間の問題だと思う。」

Wパワーは以前のフォンタナでのパックレースを経験していません。クラッシュ直後の態度を見ても少し頭に血が上りすぎての発言なのでしょう。

レース後の記者会見ではTカナーンがこう発言しています。
「予想以上に密集したレースになって、ストレスの多い長いレースになった。最後がイエローで終わってホッとしている・・・・2011年のラスベガスで親友を失ったことは忘れられない、今日のレースはまさにそんな感じだった・・・・・ファンが何を望んでいるかはわかっている。もしここに10万人もの観客がいるならともかく、5000人だとしたらその必要はあるのか疑問だ。ただこれはだれの責任でもないし、新しいエアロパッケージなのだからどれが適切なのかはわからない。テキサスでは問題は起きなかったが、観客からは退屈なレースだったとの声が多かったのは知っている。」

この答えに対して質問者は「EカーペンターやAJフォイトは違う意見(※後述)のようだが、10万ならやって5千ならやらないというのは不誠実ではないのか?」とツッコミが入りました。確かにTV視聴者を入れれば数百万になります。それに対してTKはこう答えています。
「あなたは人生を危険にさらしているのか?そうじゃない。椅子に座ってメモを取っているだけだ。もしあなたが親友をレースで失えばその意見は変わるはずだ。」と返しています。

この問答に関して私はマイク・コンウェイが選択した道をTKに勧めたいと思います。

ポイントリーダーのJPモントーヤのコメント
「正直なところちょっとやりすぎだと思う。インディカーではこんなレースにするべきじゃないと昨日インディカースタッフに訴えたんだ。そのうち誰かが大けがするって。今日は勝ちを狙わずにディクソンよりまえでフィニッシュすればいいと思ってた。」

事実モントーヤはおとなし目の走りで急なライン変更や追い越しをしていなかったので説得力はあります。ほかにはWパワーのストラテジストのTシンドリックが”ラスベガス”を引き合いに出していましたが、それ以外にレースにネガティブな意見は見ていません。

この3人のコメントだけをとって”ドライバーたちが苦言”とするのは偏りすぎですね。

AJフォイトはこうコメントしています。
「こういうレースは大好きだ。ただ見てるだけじゃなくて俺が出たいくらいだ。存分にレースができる。ただ今日は我々の日ではなかった。ディクソンとパワーに挟まれてレースが終わってしまったがこれもレースだ。今日は我々の日では無かったということだ。」


TVリポーターがさんざんシンドリンクの否定的な意見を引き合いに出してAJをあおりましたが、AJは笑顔ではねのけました。

Eカーペンターはレース直後に早くもツイートしています。
「自分はインディカーでの接近戦は好きだ。ドライバーがシリーズの悪口を言うのは見ていられない。レースがしたければすればいい。いやなら引退すればいい」
とバッサリ。オーバルマイスターならではの意見です。

Mアンドレッティ
「クレイジーなレースだったが、パックレースはこんなものだ。みんなが行きたい方向に動いてた。楽しいが極めて危険でもある。でもそれが我々の仕事だ。ファンが楽しめるレースをすることがね。」
アンドレッティ家の血筋です。

優勝したGレイホールのコメント。
「まさにレースという感じだった。この数年はダウンフォースが減らされてまともなレースにならず、一列でひたすら前を追いかけるというレースが多かった。ここまでの接近戦である必要はないが、今日は楽にパッシングができた。もちろん難しシーンもあった。前だけではなく後ろにも注意を払わなければならなかったし。舗装の継ぎ目をまたぐ必要もあった。そういう意味では楽なレースではなかった。」

クラッシュして宙を舞ったRブリスコーのコメント。
「エキサイティングなレースだった。マシンは好調でインサイドから面白いようにバンバン前を抜けた。すごく攻めることができて自分としては楽しかった。最後は飛んだけど体は無事だし幸いにも大事には至らなかった。次の目標に向かうだけです。」とのべ。

さらにツイッターでは
「すごいレースだった。何人かはもっと慎重になる必要があるが、レースはすごくエキサイティングだった。」とレースに対してのネガティブな発言は見られません。

少なくとも、どこからが危険でどこまでが安全と明確に線引きすることはできません。レースから危険は取り除けません。多少のダウンフォースの調整は必要だと思いますが、今回のパックレースが危険すぎて常軌を逸しているとは個人的には思いません。

カリフォルニア500を振り返る

2015年06月29日



久しぶりのパックレースとなりましたが、インディカーらしいバトルがたくさん見られて面白かったですね。以前のフォンタナでのレースも集団走行のバトルで大いに盛り上がったものです。下の写真は2002年のレースの模様です。

当時はポールスピードで221mphオーバーでしたから、今回の218.9mphよりも速かったですね。

2011年のラスベガスを引き合いにするコメントもありますが、ラスベガスはコーナーバンクがきついうえにコース幅も狭くてターンもきついので、フォンタナとはだいぶ状況が違います。実際のレースは11周しかなかったので単純比較はできませんが、ラスベガス戦のほうがはるかに密集していました。


エアボーンに対する空力対策は確実な効果があり、今回はエリオや琢磨選手ののアクシデントではレースカーは浮き上がりませんでした。リアホイールガードを密閉構造にしたことや、シボレーのエンジンカウルには新たにシャークフィンが追加されたことが功を奏しました。



ブリスコーが宙を舞ったのはハンターレイに引っかかってしまったうえに芝生のところに出てしまったので大量の空気が車体の下に入ってしまいました。テキサスみたいに舗装部分を少し広げるのも効果的かもしれません。


いずれのアクシデントもレーシングアクシデントで致し方ない部分があります。ブリスコーのドライブスルーペナルティは気の毒でした。こういう状況ではスポッターがいくら頑張っても手に負えません。

琢磨選手のリアホイールガード交換ですが、おそらくスペアパーツがなかったのでしょう。あれば、リアホイールガードとリアウイングはアッテネーターと一体化されているのでそのままユニット交換できますが、あえてアッテネーター下からビームウイングを取り外していました。

この作業は、いったんユニット丸ごと取り外してピットアウトさせて、その間にビームウイング以下を交換してまた取り付ければと思ったのですが、何か現場の事情があったのでしょう。ツイッターではやたら批判する声がありましたがそれには当たらないと思います。

今回のハイライトシーンはこちらでしょうか。フォーワイド。



そして、5ワイド。

いずれもインサイドは琢磨選手で、5Wの時はエプロンにまで押し出されていたので危ないところでした。これをきっかけに大クラッシュでも起きたら責められることになっても仕方ありません。

しかし、急激なレーンチェンジやスペースを与えない動き、牽制、報復などで一番危ない動きをしていたのはグラハム・レイホールとトニー・カナーンでしたね。特にトニー・カナーンはベテランらしくないアグレッシブな動きを繰り返していました。TKはアレで仕返しするタイプなので厄介です。


NBCはパックレースへの懸念をあおっていましたが、じっちゃんのコメントがすべてですね。


で、番組エンディングの最後の最後
「またやらせていただけますかね???」とぽろっとこぼしたレーサー鹿島さん。聞きのがしませんでしたよ!!本人はやるき満々ですね。


4時間11分の生放送でした。