インディカーでのSCオペレーション

2015年10月05日

先日、某レースで大混乱していたSCオペレーションですが、インディカーではSCオペレーション(フルコースイエロー)をどのようにコントロールしているのか、その手順をを詳しく見てゆきましょう。

■アクシデント発生
まずはローカルイエローで事故処理できるかどうかを判断したのちにフルコースイエローにする。
①コントロールラインのフラッグポストでイエローの振動
②イエローライトのイエロー点滅
③コクピット内のトラックコンディションライトの点滅
④レースコントロール(RC)無線でフルコースイエローを宣言して一斉通知
⑤スポッターにはフルコースイエロー発生と同時にバイブレーターが作動

■ピットクローズ
フルコースイエローと同時にピット入口のみをクローズ。
①ピットクローズをRC無線で一斉通知
②ピットエントランス手前の標識表示ををクローズに
燃料切れや破損などでピットクローズ中にピットインしたマシンはあとでリスタート前に隊列最後尾へ後退
③各ピットにいるピットオフィシャル(インディカーではピットテックと呼ぶ)がジェスチャでピットクローズを知らせる

■セーフティーカー(ペースカー)コースイン
①基本的にレースリーダーの前でコースイン
②SCの待機場所はレースリーダーを捕まえやすい場所で各レーストラックによって異なる
③隊列の途中にSCがコースインした場合は、ラップリーダーより前のレースカー(テイルエンダー)は
SCの右窓よりオレンジ色の手袋で合図を出してSCの前に行かせる(ウェーブアラウンドさせる)
合わせてRC無線でも当該レースカーにウェーブアラウンドの指示を出す
④SCは必ずラップリーダーの前につき、ウェーブアラウンドが完了して隊列が整ったらピットオープン

■ピットオープン
①RC無線で一斉通知
(Pits are open, pits are open.)
②ピットエントランス前の標識をピットオープンの表示に
③ピットテックがゼスチャーでピットオープンを知らせる

■ピットインアウト
①ピットイン車両が優先、ピットアウト車両はピットイン車両に進路を譲らなければならない
②加速ののちに速やかにファストレーンに移動しなければならない
③ピットレーン速度は一部を除いてオーバルが60mph、ロードストリートが50mph
④ピットレーン上の器具やクルーに接触した場合はペナルティ
⑤ピットレーン出口にはシグナルはなくブレンドラインにて順位を決定

■ピットクローズ
レースリスタートの1周前にはピットクローズになる
①ピットクローズの1周前にRC無線で一斉通知
(This is the last available lap to pit, this is the last available lap to pit.)
②ピットクローズをRC無線で一斉通知
(Pits are closed, pits are closed.)
③ピットエントランス前の標識表示をピットクローズに
④ピットテックが両腕を横に挙げてピットクローズのジェスチャー

■リスタート前
①SCとラップリーダーの間にテールエンダーがいる場合はウェーブアラウンドさせる
②SCのストロボライトを消灯
③RC無線で何周後にリスタートするかを数周前から一斉通知
(Green flag second time by.)
(Green flag next time by.)
④ショートオーバルなどではリスタート1周前にはSCはピットイン
⑤隊列にRC無線で整列の指示(Straight and steady, straight and steady)
前者との差を詰めて隊列をきれいに整えて加減速やウェービングをさせないようにする

■リスタート
①レースリーダーがリスタートゾーン(2か所のコーンで標した間)に差し掛かったら
任意のタイミングでグリーンフラッグ
②フラッグマーシャルはフラッグポストでグリーンフラッグを振動
③同時にイエローライトの消灯
④トラックコンディションライトの消灯
⑤RC無線での一斉通知(Green flagm green flag)
各車はグリーンフラッグと同時にどの位置でも追い抜きがOKに

これらのプロシージャー(手順)を瞬時の判断で手際よく行います。