インディカーのダウンフォース

2017年03月30日



ダウンフォース。レースカーを路面に押し付ける力をインディカーではどうやって発生させているのか。

前後のウイング以外にインディカーでは車体下面でダウンフォースを発生させています。

「ウイングカー」「グランドエフェクトカー」「ベンチュリーカー」とも呼ばれますが、インディカーはその典型ともいえます。

上の写真の黄色い矢印のところに空気の通り道を設け、その前後断面形状を翼を上下逆さまにしたような形状にすること(アンダーウイングもしくはアンダートンネルと呼ぶ)により、車体と地面の間を流れる空気を後方に勢いよく引き抜くことによって、車体全体が路面に吸い寄せられるように力が働いてダウンフォースが発生します。

F1ではコーナーリング速度が高くなりすぎるという理由で1983年からウイングカーは禁止となり、ダウンフォースの発生量が少ない”フラットボトムと”なっていました。その後はさらにダウンフォース発生量が少なくなる”ステップドボトム”になっています。


現行シャシー(上イラスト)でも、このアンダーウイング(トンネル)で大きなダウンフォースを発生していますが。ダラーラIR-12シャシーではダウンフォース発生量が大きすぎるとして、2015シーズンからサイドポッド手前には開口部が設けられ、ロードコースではアンダートンネルのサイドスカートが取り外されています。(写真下)

http://blog.gaora.co.jp/indy/2016/04/16980

http://blog.gaora.co.jp/indy/2015/03/12381


スーパースピードウェイなど平均速度が高いコースではアンダーウイングが発生させるダウンフォース量は大きく、その結果、前後のウイングは非常に小さなものが使用されています。


2018シーズンから使用されるユニバーサルエアロキットはアンダーウイングが発生するダウンフォースを前後のウイングから得られる量より大きなものにして後方乱気流を防ぐことが目的とされています。

後方乱気流とはこれです。

ウィキペディアより
https://www.google.co.jp/search?q=wake+turbulence&rls=com.microsoft:ja-JP:IE-Address&rlz=1I7SUNA_ja&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjAwd2luf7SAhWJfbwKHQemA-8Q_AUIBygC&biw=1093&bih=514#spf=1

インディカーレースで言うタービュランスとはこの後方乱気流(ウェイクタービュランス)のことで、インディカーのウイングも飛行機同様にこのようなウェイクタービュランスを発生させます。


この車体後方に発生するウェイクタービュランスが後続のレースカーの空力バランスを乱し、オーバーテイクを難しくしているということです。

そこで、アンダーウイングでより大きなダウンフォースを発生させれば、タービュランスの発生を減少させるとともに、タービュランスの中でも大きなダウンフォースが得られるようになるというわけです。

【速報】2018ユニバーサルキット

2017年03月29日



2018シーズンから使用される「ユニバーサルキット」のより詳細なイラストが発表されました。

2015シーズンからダラーラIR-12シャシーをベースにエンジンマニュファクチュアラー別のエアロキットを使用してきましたが、2018シーズンからは共通となる”ユニバーサルキット”が使用されます。

このユニバーサルキットの供給元はまだ決まっていませんが、キットはスーパースピードウェイ用とロードストリート/ショートオーバル用の2種類となります。

今回のユニバーサルキット最大の特徴は、多くのダウンフォースを車体下面で発生させることにより、車体後方に発生する乱気流を減少させ、よりパッシングを増やそうというものです。

これまでは、前後のウイングなどによって多くのダウンフォースを得ていましたが、前の車が巻き起こす乱れた空気の中ではダウンフォースが不安定になっていました。

現行ではサイドポッド脇に大きな開口部が設けられていますが、ロードストリート/ショートオーバル用は開口部がふさがれて強いダウンフォースを発生するようになっています。

さらにサイドポッド内のラジエーターの位置が見直され、横方面からの衝撃を吸収するためのサイドインパクトストラクチャーが改良されてより安全性か高まるとしています。
下のイラストの赤い部分が従来のサイドインパクトストラクチャーです。


そして、一番の外見的な特徴はインダクションポッドがなくなってエンジンカバーの高さが低くなり、以前90年代前半までのインディカーのイメージに近くなったということです。ターボへのエアインレットはサイドポッド内のラジエターインレットダクトに移されます。

その他にも、前後のウイングのメインプレーン(主翼)は小型化され、ロードストリート/ショートオーバル用のリアウイングはより低くワイドなものになります。

現時点では97パーセントの進捗と言うことで、今後は第101回インディ500には展示車両を発表し、夏までには実車テストを行うとしています。

プリファードブリーザーがECRを支援

2017年03月29日



業務用冷凍庫メーカーのプリファードブリーザーはエドカーペンターレーシング(ECR)とのスポンサー契約を延長し、4レースでJRヒルデブランドのメインスポンサーとなることが発表されました。

#21のメインスポンサーとなる4レースはロングビーチ、インディカーGP,第101回インディ500、トロントになります。プリファードブリーザーがインディ500でECRを支援するのは4年連続です。

合わせてチームオーナーのエド・カーペンターがドライブする#20にもオーバルレース6戦でプリファードブリーザーのトレードマークであるホッキョクグマがデザインさえることになっています。

ピッパ・マンがDCRからインデイ500に参戦

2017年03月29日



ピッパ・マンがデイルコインレーシング(DCR)の#63でピンクリボンキャンペーンと共に今年のインディ500に参戦することが決まりました。PマンのDCRからのインディ500参戦はこれで5年連続になります。

Pマンの活動による過去2年で乳がん研究と乳がん患者支援のための基金は約1400万円になっています。

元インディカードライバーのデイブ・スティールが亡くなる

2017年03月28日



元インディカードライバーで、ベテランショートトラックレーサーのデーブ・スティールが現地3月25日にフロリダ州ブランデントンで行われたウイング付スプリントカーレースでの事故で亡くなりました。
享年42歳でした。

スティールはUSACシルバークラウンで2回チャンピオンになり、1998年にはインディカーレースに3戦出走。そのうち2レースはパンサーレーシングからのエントリーでした。

その年のインデイ500にもパンサーレーシングからエントリーしていますが、プラクティス中のクラッシュで予選不出走となっています。

スティールは主に舗装のショートトラックで1990年代から2000年代前半にかけて活躍。USACのナショナルイベントで通算60勝を挙げ、ショートトラックレース最大のイベントとなる「コッパーワールドクラシック」ではミジェットカーとスプリントカーの両方で優勝しています。

2002年にはミシガンでインディライツシリーズにデビュー。8位フィニッシュしていました。