【佐藤琢磨レースリポート】 インディカー第13戦ミッドオハイオ 

2017年07月31日



インディカー・シリーズ第13戦は、オハイオ州のMid-Ohio Sports Car Courseで行われた。

 金曜日に行われたフリープラクティスでは、1分5秒台とトップグループから置いてかれてしまった佐藤だが、土曜日朝のフリープラクティスでは、セットを上手くまとめて2番手の位置に付けることができた。

 午後に行われた予選、佐藤はグループ1から参戦。これを2位で通過するとQF2も2番手と好調をキープ。久しぶりの進出となったFirestone Fast Sixでは、シボレー勢2台に抜かれてしまったが、3位で決勝を迎えることになった。「4台体制のチームワークが見事に機能しました。すべてのセッションでコンペティティブでした」と佐藤は予選後に語った。

 スタートは現地時間午後3時45分。全車クリーンスタートで、大きな混乱もなくレースは始まった。佐藤は3位のポジションをキープするものの、前を行くペンスキー2台からは離されていく。逆に後ろからレイホールが迫ってくる展開となった。14周目についにレイホールにパスされると、佐藤は16周目に最初のピットイン。タイヤをブラックに替えて、10位でコースに復帰した。

 その後レースは膠着状態が続く。42周目に2回目のルーティンのピットインをした佐藤は、7位でコースに戻る。

 64周目の3回目のピットインで、右フロントタイヤの交換に手間取り、佐藤は順位を落としてしまう。その後フルコースコーションが入り、佐藤はピットで失ったポジションをリカバーするために、リスタートから積極的に攻めて、72周目には5位まで順位を戻すことに成功した。しかし、その後は前を攻める決め手を欠き、結局5位でゴールした。 



【佐藤琢磨選手のコメント】
スタートはなかなかペースを上げることができませんでした。またピットストップでミスがあり遅れてしまいました。最後のリスタートではかなり攻めてポジションを2つ戻すことができました。3位スタートだったので、今回の5位は手放しで喜ぶことはできませんが、状況を考えれば力強いパフォーマンスだったと思います。今年、ロードコースではいい結果を示せていませんでしたが、今回は予選も決勝もいいリザルトを残せたと思いますので、残りのレースもさらに頑張って行きたいです。

(内閣総理大臣顕彰受賞にあたり)スポーツをやっている選手の一人として、大変光栄なことです。モータースポーツにとっても非常に素晴らしいニュースだと思います。これまで続けて来た復興支援の活動や自分自信のレースも含めて、これからも一層邁進して行きたいと思っています。

ミッドオハイオ レース前情報

2017年07月30日



■インディ200@ミッドオハイオ
周回数=90L 327キロ
フューエルウインドウ=最大28周(MPG=3.4)
ピットストップデルタ=19秒+静止時間

■ファイアストンタイヤ
プライマリー7セット(ポイント11位以下とルーキーは+1セット)
オルタネート4セット
プライマリーは去年と同じ
オルタネートはグリップと耐熱性能をアップ

■プッシュトゥパス(P2P)

トータル200秒(1回最大20秒)
165 kPa (up from 150 kPa)

■作戦が重要のミッドオハイオ

2015はJPモントーヤがトップにいながらもピットストップ寸前にイエロー、
ぎりぎりピットインしたGレイホールが先頭に出て優勝。
2014はイエロー寸前にピットインしていたSディクソンが最後尾から優勝。
2013はほとんどが2ストップで燃費走行を強いられる中で、
キンボールが3ストップ作戦で飛ばして初優勝。

■グランドマーシャル
アーチー・グリフィン
オハイオ州立大出身でロウズボウルに4回出場。
NFLではシンシナティ・ベンガルズでスーパーボウルに出場。

■スターウォーズ

ホンダのイベントとしてキャンプ観戦の今年のテーマが
「フォースと共にあれ!」。
去年のテーマは「サマークリスマス」。
キャンプ観戦者はテーマにのっとってデコレーションするなりコスプレを楽しむ。

■スコット・ディクソン

木曜日にオハイオ州クリーンブランドにあるNASAの
ジョングレンリサーチセンターを訪問。火星探索車の試作車をドライブ。
最高速度は時速15マイル。
その後、小児病院を訪問。

佐藤琢磨氏に対する内閣総理大臣顕彰の授与について

2017年07月29日

http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/201707/28_a.html

本日、内閣総理大臣は、佐藤琢磨氏に対し、「内閣総理大臣顕彰」を行うことを決定いたしました。

顕彰理由は、日頃のたゆみない精進によって世界三大レースの一つに数えられるインディ500で日本人初の優勝の偉業を成し遂げるなど、モータースポーツにおいて数々の記録を打ち立て、極めて優れた業績を上げた功績に対してであります。

顕彰式は8月4日、総理大臣官邸において行う予定です。

記者会見の模様の英語版はこちら。
http://japan.kantei.go.jp/tyoukanpress/201707/28_a.html

すでに上のリンクはインディカーメディアスタッフの知る所となり、8月4日の授与式にはインディカー公式の名代として撮影に行くことになりそうです。

BSスカパー!特番、着々と制作中!

2017年07月28日



インディ500覇者 佐藤琢磨特番  ~シリーズタイトルへ向けた戦い~
8月6日(日) 後10:00 / 8月8日(火) 深1:00 / 8月19日(土) 後5:00
BSスカパー!241ch
https://www.bs-sptv.com/program/3303/

先日、トロントまでわざわざ収録に行ってきた琢磨選手の撮り下ろしインタビューをベースにシーズン序盤から、インディ500予選、インディ500決勝を細かくカットバックしながら振り返り、シーズン終盤戦の展望を伺います。

凱旋帰国時のファンミーティングで自分が台本担当だったら、こんな質問しただだろうなあ・・・と言うディープな質問をたっぷりとかましてきました。60分番組のうち30分は爆笑まじりのインタビュー。
主なインタビューは以下の通り。

○今年のインディ500への密かな期待
○予選前のハイテンションのワケ
○ポールポジション獲得へ向けての渾身の4周の内容
○ポールポジションを取り逃したホンネ
○スタート前の心境
○レース序盤の戦い、作戦
○レース終盤へ向けてのレースの組み立て
○レース終盤、TOP5のメンツをどうマークしたか?
○フィニッシュ直後から自分を取り戻すまでの流れ
○AJフォイトレーシングクルーとのハイタッチ
○ミルクは全部飲むつもりだった??
○AJフォイト、ダリオの祝福
○シリーズ後半戦への気持ちの切り替え
○シリーズ終盤戦に向けて

今回もディープに聞きまくります。

ユニバーサルキット車両が初の実車走行

2017年07月26日



現地25日朝9時過ぎ、インディアナポリス・モータースピードウェイを2018シーズンから使用されるユニバーサルキットを装着したインディカーが初走行を行いました。

ファン・パブロ・モントーヤがドライブするブルーのシボレーエンジン搭載車がコースインすると、その15分後にオリオール・セルビアがドライブするホンダエンジン車がコースイン。両者は各パーツが正しく機能するかどうかインディカーが作成したチェックリストに沿ってプログラムをこなしていきました。

インディ500で2勝し、今年のインディ500では6位フィニッシュしているモントーヤは「初走行にはわくわくする。うまくいけば来年のインディ500はこれで走っているんだからね。」とコメント。

両ドライバーは先の週末にスピードウェイのすぐそばにあるダラーラのファクトリーで、ユニバーサルキットの特性を事前学習すべくシミュレーターでテストを行ってきました。

ホンダエンジン搭載車をテストドライブするセルビアは「テストドライバーに選ばれて光栄です。新車のテストに貢献できることを光栄に思う。」とコメントしています。

インディカーの競技部門の最高責任者であるジェイ・フライは今回のスピードウェイでのテストとミッドオハイオ、アイオワスピードウェイでのテストを通じて基本性能の確認を行いたいと述べています。

今回のユニバーサルキットはこれまでのエアロキットとは全く違う手法で開発されてきました。まずはスタイルありきで、それに適切な空力性能と高い安全性能を盛り込むという”リバースエンジニアリング”で開発されてきました。

パーツはこれまでシミュレーションや風洞トンネルなどでテストされてきましたが、実車で走行するまでは何が起こるかわからないとJフライは懸念してきました。

「希望的観測は禁物で、このように新しいものをテストするときには”バグ”はつきものだ。今回はテストと言うよりも確認作業に近い。」とフライは述べています。

この後に3か所で行われるテストはすべてインディカーの管理下で行われ、その後、秋に各エンジンマニュファクチュアラーには2台づつのユニバーサルキットが供給され、最大4日間までテストできるとしています。



火曜日のテストで2台は延べ100周以上を走行。2000年からインディカーをドライブするベテランのセルビアは「1周目から全く違和感はなかった。ピットアウトから全開で走れて、すべてが順調だった。」とコメント。モントーヤは「見た目も走りも最高。全チームがこのレースカーを使ってレースができることは素晴らしい。」と語っています。

テストは午後5時までみっちりと行われ、プログラムも順調に消化されたとということで明日水曜日のテストは必要ないとの判断が下されています。