思い切ってダウンフォースを減らしてみると・・・・

2018年02月28日

以前にJRヒルデブランドとECRのエンジニアが考察したものをまとめます。

■F1よりも大きいDF
2017シーズンまでのインディカーは200mph(322kph)で約7000ポンド(3175㎏)のDFを発生する。これは現在のF1レギュレーションよりも大きく、100mph(160kph)でもインディカーの車重をを超える1600ポンドを発生する。

■これまでのレースカーはDFが多すぎる
2017シーズンまでの豊富なDFはレースカーの安定性を増加させる。その結果レースカーは操縦しやすいものとなるが、DFに頼らなければレースカーの操縦性は難しいものになりレースはより面白いものになる。

■DFを4割削減させた場合
たとえばソノマレースウェイにてDFを 6500ポンドから4000まで約4割削減した場合、DFばかりではなくドラッグ(空気抵抗)も同等削減される。それは80年代のインディカーもしくは現在のNASCARカップカーと同等のDF量になる。その結果、すべてのコーナーリングスピードは5mph~10mph(16kph)程さがり、高速コーナーほどその速度は大きく下がる。ブレーキング距離は最大30mほど増加する。ストレート速度は13kphほど増加するがラップタイムは2秒遅くなる。

■2017シーズンまでのインディカーは最適セッティングの幅が狭い
これまでのインディカーの速度はスペック上限界の速度域に達し悪影響が出始めている。そのためにセッティングを外した場合のパフォーマンスは急激に悪化する。フェニックスでのDFを3000ポンドにした場合はただスピードが遅くなるだけではなく、ドライバビリティも悪化し、コーナーリング中にレースカーはスライドし挙動は大きく乱れる。

■インディカーの特性
ダウンフォースを削減するとはオーバルではピーキーな特性となり、ウォールの餌食になりやすくなる。

■一方で見ごたえは増える

上記の結果、DFを減らすと言うことを聞かないレースカーをコントロールするというドライバーのアクションが可視化されることになる。これはレース観戦の醍醐味である。

■DFとメカニカルグリップ

トラフィック内でのハンドリングバランスの良し悪しはメカニカルグリップによるところが大きいが、レースで1スティントを通じてハンドリングバランス変化が大きい場合はダウンフォースを増やして対応する必要がある。しかしDFを増やすと直線スピードは落ちる。十分なメカニカルグリップが得られている場合はDFレベルを減らすことができる。その場合は直線スピードがより伸びる。

■ドラッグとDF
トラフィックで速いレースカーは単独走行では遅くなり、単独走行で速いレースカーはトラフィックでは遅くなる傾向がある。決勝レースでは自分のレースカーのこの特性を見極めて、長いレースでどのようなバランスにする必要があるかをしっかりと見極める必要がある。

■ショートオーバルとの比較

SSWでのDF削減はショートオーバルでのそれ以上の効果をもたらす。SSWではコーナーリング速度が高いためにDF(=ドラッグ)の削減はコーナー中では大幅なスピードダウンを余儀なくされるが、ストレートでの最高速度により高くなる。インディ500ではこの効果は計り知れない。

■馬力とスピード
DFを削減した場合は馬力を上げてもスピードアップには直接つながらない。多くのレーストラックではコーナーリングで減速が必要になる。

2017シーズンと比べてダウンフォースが2割削減となる今シーズンは昨年よりもコーナーリング速度とトップスピードの差が大きくなることを意味しています。さらにスライドによるタイヤの摩耗の増加でタイヤの減りによるラップタイムの落ち込みがさらに大きなものとなります。

その結果、タイヤの使い方によってはスティント終盤には速度差が生まれるのと、グリップレベルの差で走行ラインの幅が広がる可能性が出てきます。

そうなると、コントロールしやすいマシンは速度を維持しながらもインサイドを走ることができ、タイヤの減りに悩まされているマシンはイン側をキープできないうえにコーナーリング速度もより低下します。
要はかなりストックカーレースやスプリントカーレースに近い動きになるのではないでしょうか。

Autogeek.comが開幕戦でECRの#21のプライマリースポンサーに

2018年02月28日



エドカーペンターレーシングは開幕戦で#21のメインスポンサーとして、フロリダを本拠地に自動車パーツ・アクセサリー通販会社のオートジーク・ドットコムが務めることを発表しました。

今シーズンの#21にはスペンサー・ピゴットが全レースでステアリングを握ることになっています。

琢磨選手のステアリングホイール

2018年02月26日



フェニックスの合同テスト時の琢磨選手が使用していたステアリングホイールは2015年にAJフォイトレーシング時代に作成して、アンドレッティオートスポーツに移籍後も引き続き使用していたものに、コスワース製の液晶パネルを取りつけたものでした。

新型のステアリングホイールは現在作成中で開幕戦までには間に合うだろうとのことです。

ルーサーオートモーティブグループがRLLRのスポンサーに

2018年02月24日



レイホールレターマンラニガンレーシング(RLLR)はアメリカ中西部エリアで最大の販売網を持つ自動車ディーラーのルーサーオートモーティブグループがアイオワでの#15のプライマリースポンサーを務めると共に2018シーズンのアソシエイトスポンサーとしてチームをサポートすることを発表しました。
https://www.lutherauto.com/

これで#15は現時点で4タイプのペイントスキームで走ることになります。


第102回インディ500のチケットをお披露目

2018年02月23日



インディ500の入場チケットのデザインは前年の優勝者となるのがこの70年間の恒例となっていますが、佐藤琢磨選手がデザインされた第102回インディアナポリス500マイルレースの入場チケットがお披露目されました。

インディアナ州庁舎で行われたお披露目会には佐藤琢磨選手他、エリック・ホルコーム州知事、インディカーのマーク・マイルズCEOとインディアナポリス モータースピードウェイのダグ・ボールズ社長が出席。

まずはDボールズ社長がチケットデザインの歴史について、1947年にインディ500を制したマウリ・ローズが48年大会のチケットデザインに採用されて以来、ほぼ毎年その間例が続いている話を披露。

そのマウリ・ローズはチケットを飾った1948年大会で2連勝し、翌年のチケットも飾っています。


佐藤琢磨選手は日本人初のインディ500優勝者となって日米で共に大きな話題となり、その優勝トロフィーであるボルグワーナートロフィーは80年もの歴史で初めてアメリカ国外に運び出されて琢磨選手と共に日本を凱旋。多くの日本のファンの人たちの目に触れただけではなく、世界的にも大きな話題となりました。

ボールズ社長が地元新聞のインディアナポリス・スター紙に語ったところによれば、今年の前売り券の売り上げが絶好調で前年を大きく上回っているとのことです。

シリーズチャンピオンはシーズン終了から次シーズン開幕までしか話題になりませんが、インディ500チャンピオンは1年間話題の中心となります。それどころか、永遠にウィナーとして歴史に残り続けます。