佐藤琢磨 第1戦セント・ピーターズバーグ レースレポート

2018年03月12日



【佐藤琢磨選手公式リリースより】
インディに挑戦して9年目となる今年、佐藤は2012年に所属していたRahal Letterman Lanigan Racingに移籍した。このチームから今季17戦に挑むことになる。

 開幕前のフェニックスのテストでは、Rahal Letterman Lanigan Racingの2台が常に上位に食い込み、佐藤は4回のセッション中3回がトップタイムという好調さを魅せてくれた。

 今年からユニバーサル・エアロ・キットが導入されて、ホンダ、シボレーともに共通のエアロを使用することになり、またそれに伴いダウンフォースが削られたために、今年のレースはかなりの接近戦が予想されそうだ。

 開幕戦は、例年同様フロリダの特設市街地コースのセント・ピーターズバーグだ。「最初のセッションは期待通りとはなりませんでした。第2セッションはかなり良くなりましたが、まだまだやることはあります」と佐藤は初日を総合10位で終えた。

 2日目、予選は午後2時過ぎから始まった。天気は曇りで気温も21℃と昨年よりも低い。予選はどのセッションもかなり荒れた展開となった。

 佐藤はQ1をグループ2から出走。0.0007秒差という僅差でSebastien Bourdaisを抑えて6位でQ2に進出した。ここを5位で通過した佐藤はQ3(Firestone Fast Six)に進出。Q3で佐藤は1分8秒8821をマークして、決勝は5番グリッドからのスタートとなった。

 ポールポジションはルーキーのRobert Wickens、3位、4位にもルーキーが入るというインディ史上でも稀にみる結果となった。

 予選後佐藤は、「とてもトリッキーな予選でした。フロントローに並べなかったのはちょっと残念ですが、明日のレースは力強いマシンでレースができると信じています」と語った。

 現地時間12時40分にグリーンフラッグが振られた。心配された雨も降らず、天気は快晴。クリーンスタートだったが、その後パワーがスピンして佐藤は4位に浮上するも、翌周ヒンチクリフに抜かれ5位、その後ロッシにも抜かれ佐藤は6位で走行する。

 22周目に1回目のピットストップを終え9位まで順位を上げて来た矢先の35周目にターン1で後ろからディクソンに追突され、佐藤はタイヤをパンクさせてしまい、やむなくピットへ。これで佐藤は21位まで順位を落とすことになる。

 幸いラップダウンは避けることができたが、このままでは上位進出はかなり厳しい状況だ。チームはイエローが出ることを期待して、次のピットストップを早めることにしたが、残念ながらレースは落ち着いてしまい、思うようにコーションが出ることはなかった。

 終盤のコーションで佐藤は少し順位を上げることに成功したものの、ディクソンの追突の影響が最後まで残ってしまい、12位でチェッカーを受けた。

 レースはルーキーのRobert Wickensの逃げ切りかと思われたが、最後の最後でSebastien Bourdaisがトップに立ち、イエローチェッカーで昨年に続き開幕戦を優勝で飾った。またトップ6までをホンダが独占することになった。


【佐藤琢磨選手のコメント】
最初のスティントはかなり苦労しました。ロッシのペースが速くて、それでも6番をなんとかキープして走りました。ピットストップもトップグループと同じタイミングでこなしたのですが、その後のディクソンの追突はどうしようもなかったです。そのため後方まで落ちてしまったので、イエローコーションを狙って、ピットタイミングを早めにすることにしたのですが、残念ながらいいタイミングでコーションが出ることはありませんでした。

今日のレースだけで、新しいチームの評価は難しいですが、決して完璧ではないマシンで予選5番手にもなれましたし、レースはチームメイトのレイホールが2位表彰台になれたので、チームとしてはいい週末になったのではと思います。

次戦はショートオーバルのフェニックスですが、事前のテストも調子が良かったので、久しぶりに力強いレースができるのではと思っています。