【第104回インディ500】イエローチェッカー確定でレッドフラッグにならない理由

2020年08月25日



ピゴットのクラッシでイエローになったのは残り5周から残り4周になろうとしていたところ。
その時点で残りの周回数からイエローチェッカーしか選択肢はありませんでした。

レッドフラッグを掲示するにしても、以下の周回数が最低でも必要になります。

197周目(残り4周) コーションラップ再開
198周目(残り3周) ピットオープン
199周目(残り2周) 1Lap to green
200周目(残り1周) リスタート
200周終了 チェッカーフラッグ


ということで、残り5周の所でレッドフラッグを掲示しても、ピットレーンに停める周回数には。すでに「コーションラップ再開させなければいない残り4周」になっているので、レッドフラッグは出せませんでした。

【第104回インディ500】琢磨選手の残り40周、自分との闘い、ディクソンとの闘い

2020年08月25日


今回のフューエルウインドウ(満タンで走れる周回数)は頑張っても35周ほど。

基本的にはL200から逆算して
L130以降で残り2ストップ
L165以降でラストストップ・・・・と言った基本ライン。

最後は燃料フルリッチでのガチバトルを考慮すればラストピットはL170くらいまで引っ張りたいところ。

しかし、奇しくもレースではこのフューエルウインドウのちょっと前にイエローが発生していました。
イエロー⑤  L122 to 130
イエロー⑥  L144 to 153

5回目と6回目のイエローがフューエルウインドウよりも若干早いタイミングでした。

琢磨選手とディクソンは124周目にピットインしていたので、イエローを挟みながらも41周を走って165周以降に引っ張ってラストピットする必要がありました。

しばらくラップリードしていたディクソンはペースを落として琢磨選手を先に行かせて燃費を稼ぐ作戦に・・・。157周目にインサイドを大きく開けて琢磨選手を前に行かせています。


このレースで初めてラップリーダーとなった琢磨選手は160周目にフューエルポジションを「MIX3」に落として燃料消費を薄くして燃費を稼ごうとします。


琢磨選手は169周目にピットイン。ウイングアジャストはありませんでした。ピット前のチーム無線でも琢磨選手はアジャスト必要の有無に対して「ネガティブ(NO)」と答えています。
無線では聞き間違い防止を目的にYES=correct NO=negativeと応答します。


ディクソンは1周後に琢磨選手の前でピットアウト。しかし、琢磨選手はどんどん追いついていきます。そして、173周目に琢磨選手はディクソンをアウトからパスして再びラップリーダーに。ディクソンがきっちりとインを閉めていることからも意図的に譲ったようには見えません。


レースも終盤の185周目にディクソンはオーバーテイクを試みますが抜けません。琢磨選手はディクソンの動きに対してリアクションしているわけではないのでブロッキング判定はありません。ストレートスピードでは琢磨選手に軍配です。


上のディクソンの追撃を受けて、琢磨選手はフューエルを「MIX3」の燃費走行から「MIX2」へ一段燃料を濃くしたいと無線で訴えますが、チームからはそのまま「MIX3」で燃費走行を続けるように琢磨選手へ指示。琢磨選手は燃費走行モードでディクソンの攻撃をしのぎます。


そして、レース残り9周となった192周目に琢磨選手は3台のバックマーカーに引っかかります。ここでピットからは「MIX2」へと一段燃料を濃くすることを指示されます。

そして、残り5周から4周になろうという所でピゴットがクラッシュしてそのままイエローチェッカーになりました。

ということで、琢磨選手はかなりの燃費走行を強いられたうえでディクソンをおさえきったことになります。当然最後のイエローは考慮せずに200周走り切ることを前提とした燃料管理でした。

で、チェッカーフラッグを受けた後の琢磨選手への燃費指示が上のツイート。
「もうMIX4でいいよ!」
燃料消費を抑えたうえで”燃費番長”のディクソンをおさえきったことになります。

この3年でインディ500を2回制した琢磨選手は見事なグリコポーズ。


これは今週末に道頓堀に看板を撮影に行かないといけないということでしょうか!!??