不安要素を一つずつ確実につぶしていった琢磨選手

2020年08月27日


【予選1日目で3回もアテンプト】
まずは予選1日目に琢磨選手はインディカーキャリアでは初めて2回以上の予選アテンプトを実施。特に3回目はチームに懇願して実施したとのこと。

すでにその時点で予選グリッドが下がることはありませんでしたが、翌日の予選2日目は気温が低下する上に風向きが変わって風速が上がることが予想されていたので、コンディション変化を見越したセットでどうしても試したかったということでした。

本人は「ポールは無理だけど3列目の9番グリッドからから2列目(6番グリッド以上)に行ければ上出来」とコメントしていたので、コンディションさえ味方すればフロントローを狙える手ごたえがあったのだと思います。

【予選2日目プラクティス5でも2台だけで走る】
FAST9シュートアウトの前のセッションでは琢磨選手とグラハムの2台だけがこのセッションを走り、琢磨選手は13周を走って231オーバーを記録して予選FAST9への最終チェックを行っています。当初はチームはこのセッションは走らない予定でしたが、琢磨選手が「どうしても確認したいことがあった」ということで出走しています。229.2までしか出なかったグラハムは先に車を降りています。過去の傾向からもタイムが伸びないとグラハムが先に車を降りる傾向が多いです。諦めが早い印象です。

【予選2日目FAST9セッション】
予想通りのコンディションでダウンフォースを多めにしたセッティングが見事に決まり、フロントローを獲得しました。

【プラクティス6】
今年は予選2日目のFAST9セッション後に2時間のプラクティスが設けられました。ここでは琢磨選手は96周を走って220.747mphで26番手と、さほど速さを見せていません。基本的にはかなり実験的なトライをしていたことがうかがえます。琢磨選手は「トラフィックの中でのマシンの動きは大分手応えを掴める状態になりました。木曜日(プラクティス2)と比べればレベルは2段階上がった感じ」とコメント。タイヤの減りでパッシングのしやすさはどうなるのか、前に何台いる時は空力バランスはどう変化するのかなど、念入りに確認しています。

【カーブデー】
2時間のセッションでの琢磨選手の走行パターン。
11:10 #30 ピットアウト
11:23 #30 ピットイン 11L     220.355
11:28 #30 ピットアウト   
11:32 #30 ピットイン 17L  P13  222.712
11:40 #30 ピットアウト
11:47 #30 ピットイン 28L  P13  222.712
11:58 #30 ピットアウト
12:06 #30 P3 40L  224.580
12:10 #30 ピットイン 45L  P3 224.580
12:15 #30 ピットアウト ニュータイヤかな?
12:27 #30 ピットイン 59L  P4 224.580
12:33 #30 ピットアウト
12:46 #30 ピットイン 78L  P4 224.580
12:55 #30 ピットアウト
13:00 チェッカーフラッグ

3回目のピットストップ後に大きくジャンプアップさせています。
結果的に85周を走って4番手。
これは優勝した2017年の2位、3位フィニッシュ下2019年の3位に並ぶ結果です。つまり、決勝レースへ向けて試したいことはほぼすべて試せたと言っていいでしょう。琢磨選手本人も「準備は整った」とコメント。2018年にRLLRへ移籍した後はいつも「時間が足りない」とコメントしていたので、この時点でかなりの手ごたえを得ていたことが感じられます。

上記の流れを受けて、インディ500での2勝目へ向けての不安材料は見当たらないと感じ取れました。