新しい安全装備②

2019年03月03日



今シーズン新たに導入される安全装備のもう一つが「チタニウム・フロントウイング・フラップサポートプレート」(上のCGで緑入りのパーツ)です。

ロードストリートコースではフロントウイングに2枚のフラップが装着されますが、これまで2枚のフラップはカーボン製のプレートを介してフロントウイングのメインプレーンに装着されていました。

クラッシュ時にはこのカーボンプレートが粉々に破損してフラップが飛散する可能性があったために、今年からチタン製のものが使用されフラップの飛散が防止されるようになります。



このプレートが導入されるのはフロントウイングのみで、リアウイングには導入されません。統計上、クラッシュなどでフロントウイングが破損するケースはフロントがリアの約5倍となっているため、先ずはフロントウイングのみの導入となっています。

新しい安全装備①

2019年03月02日



今シーズンから採用される安全装備の一つに「フロントウイングエンドプレートテザー」があります。

クラッシュ時の大型パーツの飛散を防ぐ目的で導入され、ザイロン製のテザーでフロントウイングのメインプレーンとエンドプレートがテザーで結ばれます。


これまでは4輪のサスペンションアームの他、フロントノーズコーンとリアウイングメインプレーンにザイロン製のテザーが使用されてきました。

去年のトロントなどでもノーズコーンが脱落しながらも引きずりながら走行シーンなどが見られましたが、ノーズコーンは車体から離れることなくレースカーはピットも出戻っていました。

今回はさらにフロントウイングのエンドプレートの飛散を防ぐ目的で新たにフロントウイングの両側に装着されます。

フロントウイングエンドプレートテザーはエンドプレート内に装着されるために外からは視認できません。

ドライバー救出訓練

2019年02月23日



インディカーシリーズ全戦に帯同するAMRセーフティーチーム。
インディカーの合同テストが行われる前日にドライバーの救出が行われていました。

パドック内にドライバー救出訓練用のモックアップがおいてありました。


コクピット内にはドライバーの平均体重に近い人形が乗せられています。


今回はすでに訓練終了後でスタッフのインタビューはできませんでしたが、機会があれば話を聞いてみたいと思います。

テクプロバリアー

2019年02月22日



今回取材に行ったサーキットオブジアメリカズで印象的だった設備がテクプロバリアー。
http://www.birel.jp/bireltest/wp/wp-content/themes/birel_pacific/pdf/tecpro.pdf

テクプロバリアーはこれまでのタイヤバリアに代わって導入された衝撃吸収装置で、F1世界選手権が開催されるサーキットの多くで導入されています。

公式ページによれば
安全性の向上、設置作業やメンテナンス効率の合理化がメリットそしてうたわれています。

テクプロバリアはデクラ社、FIA、リサーチ研究所によって5年の歳月をかけて開発され、一つのバリアは長さ150cm、高さ、120cm、奥行き60cmで、質量は120㎏。素材は弾性ポリエチレンで、中には弾力性のあるフォーム素材が充填され、中心には補強用の金属製のプレートが入っています。

それぞれのバリアはナイロン製の15cm幅のストラップで相互に連結することができます。

テクプロバリアの特徴は
○最大量の衝撃吸収力
○衝撃による破損が無い
○F1レースカーが時速218キロで衝突しても乗り越えない
○衝撃Gの低減
○設置のしやすさ
○ローコストなメンテナンス
とのこと。

テクプロバリアには中が空洞になっているタイプもあって、この2種類を様々組み合わせることによって、走行車両のさまざまな速度レンジやコースレイアウトに自由に対応できるとしています。

インディカーがコクピットの安全装置を導入

2019年02月20日



インディカーはコクピットの安全性向上のための新たな装置を導入することを発表しました。

4月24日にインディアナポリスモータースピードウェイで開催されるオープンテストで、全車はダラーラが製作したチタン製のアドバンスド・フロンタル・プロテクション(AFP)を装着することになります。

AFPは高さ3インチ(7.62cm)、横幅は約2cmで、ドライバーへ飛んでくる破片を排除する機能があります。

装着位置はコクピットの正面、シャシーのセンターで、強度はダラーラ製ロールフープと同等となっています。

AFPの装着に関しては2012年から実車テストやシミュレーターテストが重ねられ、実用性が高いということで導入に至っています。

本日、参加チームはインディカーからAFPに関する説明を受け、第103回インディ500から実戦導入されて、そのままシーズン中で装着されることになります。

安全装置の導入に関してはヘイローの導入も検討されたものの、現行のダラーラシャシーには装着不可能であるとの結論に達しています。

インディカーはこれまでPPG製のウィンドスクリーン導入に向けてISMレースウェイとインディアナポリスモータースピードウェイで実車テストを行ってきました。いずれのテストでもドライバーから問題点の指摘は無かったものの、アラバマのハンスビルにあるPPGの施設で行われた最近のテストで、導入までにはまだ解決課題があることが判明しています。