ソノマGPまとめ

2018年09月19日



【ハンターレイがポールトゥウィン】
85周のレースで80周をリード。2位のディクソンに2.75秒の差で優勝し、フルマークの104点を獲得。なのにindycar.comにはレース後に写真も記事も載らず・・・。これで、今季はデトロイトレース2以来の2勝目。第10戦ロードアメリカ終了時にはランキング2位まで上がりましたが最終的にはランキング4位。

【ディクソンがチャンピオンに】
これで5回目のチャンピオンタイトル獲得。過去には2003, 2008, 2013,2015シーズンでのタイトル獲得がありましたが基本的には「ディクソン優勝5年周期の法則」に乗っ取っています。これで過去4回のタイトル獲得はマリオ・アンドレッティ、Dフランキッティ、Sブルデイを抜いて歴代単独2位となり、7回タイトル獲得のAJフォイトに続くことになりました。

【スタートでつまずいたロッシ】
ランキング2位で最終戦を迎えたアレクサンダー・ロッシは、予選ではレッドタイヤを決勝に温存するというギャンブルをして6番手。決勝はオープニングラップにチームメイトのMアンドレッティと接触して最後尾へ後退。そこから猛烈な追い上げを見せて39周目にはリーダーのハンターレイの前に出て自力でラップバック。43周目にルーティンピットストップをした直後にレイホールが止まってフルコースイエロー。これで、前との差を一気に詰めて、リスタート後は面白いように前車を抜きまくって7位まで浮上。”アンダーカット”を狙ってラストピットを早めにしたロッシは5位まで上げるものの早めのピットストップのために最後は燃料がきつくなり、マルコに抜かれて6位フィニッシュ。スタートの時の接触が無ければ逆転タイトルの可能性もあったかもしれません。

【いいところが無かったペンスキー勢】
ポイント3位タイだったニューガーデンは予選3位からスタートするものの、最初のピットストップでエンジンストールさせてしまい万事休す。今季予選ワーストの7番手スタートだったパワーは着実に追い上げて、レース終盤は自己ベスト更新で追い上げまくるもののディクソンを捕まえることはできずに3位フィニッシュ。

【デビューレース9位のオワード】
インディカーデビューレースながらも予選5位とただならぬ才能を見せた19歳のメキシコ人ルーキーのパトリシオ・オワード。レーススタート後は徐々に遅れ始めてレース折り返しを丁度過ぎたころにはリーダーから57秒遅れの13番手まで後退しました。その後は45周目にレイホールがストップしてフルコースイエローになると、休憩して少し持ち直したのかPフィッティパルディやピゴットを抜いて9位にまで順位アップしてフィニッシュしました。

【トラブル続きのRLLR】
佐藤琢磨選手は15周目にターボトラブルでDNF。レイホールはバッテリートラブルでコース途中でストップ。その後レースに戻ったものの19周遅れの23位に終わっています。2019シーズンは琢磨選手とグラハムに加えてもう1台追加するという情報もありますが、継続の2台はシーズンオフ突入と同時に2019シーズンへの準備に取り掛かります。

琢磨選手はタービンのトラブル

2018年09月18日



大量の白煙を吹いていましたが、これはエンジン本体のトラブルではなくタービン(ターボ)のトラブルのように見えます。

ターボチャージャーは大量のオイルで潤滑と冷却を行っているので、壊れると大量の白煙を吹きます。

佐藤琢磨、来シーズンにつながるレイホール復帰1勝目の価値

2018年09月05日


Photo:IndyCar

2017年にアンドレッティオートスポーツというトップチームでインディ500を制した佐藤琢磨選手。そのシーズン終了直後のレイホールレターマンラニガンレーシング(RLLR)移籍への発表は誰もを驚かせました。

なんで実績のあるトップチームを離れる必要があるのかと・・・・。

RLLRは息子のグラハムがチームに戻った2013シーズンは資金不足で2台目には持ち込み資金が潤沢だったジェイムス・ジェイクスを選択。琢磨選手はRLLRからAJフォイトレーシングに移籍することになりました。

しばらくは1台でのフルシーズン参戦が精いっぱいだったRLLRは2018シーズンにようやく2台体制の資金の見通しがつき、ボビー自らが強烈なラブコールを琢磨選手に送り続け、その結果、琢磨選手のRLLR復帰が発表されました。

やはりトップチームをあえて離脱した琢磨選手にとっては、RLLRで勝利を挙げることこそが自分の選択が正しかったことを証明する唯一の手段だったと思います。

今シーズンは思いのほか苦戦が続いたRLLRだっただけに今回の勝利は琢磨選手にとってだけではなくチーム全体にとっても非常に大きな価値のある1勝となりました。

現地実況のNBCSNコメンタリーのタウンゼント・ベルは「みんなが琢磨の勝利を祝福している、ここまでの彼の努力と速さは誰もが理解しているからね」とコメント。ポール兄貴は「自分がこれまで見たレースの中で一番波乱のレースだった。まだ頭が整理できていないが、彼の2019シーズンはこれで決まったも同然だろう」とコメントしています。

琢磨選手はレース後に「自分がこのチームで勝ちたいというパッションがチーム全員と共有できたことが来シーズンに向けて非常に重要」だとインタビューに答えています。

チーム関係者がNBCSNの取材に答えたところでは「すでチームは2019シーズンへの契約延長について話し合いを進めている」とのこと。

今回の勝利は佐藤琢磨選手にとって1勝以上の重みがあったと言えるでしょう。

第16戦ポートランドGPまとめ

2018年09月05日



【琢磨選手は2ストップ作戦】
今回のHPDによる想定燃費はフューエルウインドウ=最大30周(MPG=3.27)。イエロー次第では2ストップもという見解でしたが、琢磨選手はフルコースイエロー中の5周目にピットインして燃料をトップオフ(満タンし直し)。8周目にレースがスタートして40周目に2回目の燃料補給をしています。
2ストップ作戦を選択していた琢磨選手は5周目のトップオフが有利に働いた上に、各スティントで程よくフルコースイエローが出されたので、燃費を気にすることなく最後まで勝負ができました。

【オープニングラップのアクシデント】
6台が巻き込まれましたが、ブルデーはすぐにコースに戻っています。琢磨選手はアクシデント回避でフェスティバルシケインをショートカットしていますが、20位スタートから1周目を15位で終えているので、ショートカットによる順位のゲインはありませんでした。

【シケインでのショートカット】
ショートカットしてディクソンの前に出たニューガーデンはレースコントロールからポジションを戻す処置を受けています。

【フェスティバルシケイン】
ターン1からターン3のシケインは「フェスティバルシケイン」もしくは「フェスティバルカーブ」と呼ばれています。これは以前に6月末に開催されていた時にポートランドでは恒例イベントの「ローズフェスティバル」が開催されていました。そのイベントにちなんで名づけられましたが、スタート直後は必ずシケインでは”フェスティバル”になることも無関係ではないと私は思っています。


【2度の幸運、ディクソン】
オープニングラップのアクシデントでは砂埃で視界はゼロ!しかし、うまくレースカーをコントロールして
クラッシュを避けました。その後にピットレーンでのスピード違反でピットレーンスルーペナルティを科せられますが、その直後にフルコースイエローが出されたので順位浮上のきっかけをつかむことができました。


【2度の不運、パワー】
何としてでもディクソンの前でフィニッシュしたかったウィル・パワーはポールポジション。一方のディクソンは予選失敗して11位スタート。さらにディクソンはオープニングラップのアクシデントでほぼ最後尾まで下がる最悪の展開。しかし、パワーは8周目のリスタートでギアトラブルが発生して12位までポジションダウン。その後は8位まで戻すものの43周目に単独クラッシュ。しかもこのイエローでドライブスルーペナルティのSディクソンを助けてしまうという泣きっ面にハチ。結局、点差は68から87に開いてしまいました。


【マルコ、キャリア4回目の横転】

マルコ・アンドレッティはレース前はハンバーガーバトルで優勝したものの、決勝レースでは1周もすることなく横転。7年ぶり4回目の横転となりました。マルコの横転記録は以下の通り。
①2007年インディ500
②2007年ミッドオハイオ
③2011年セントピーターズバーグ
④2018年ポートランド

マルコの横転回数はキャリア優勝数の2回を大きく上回ります。


【琢磨選手のストラテジスト】
今回はチームオーナーのボビー・レイホールではなく、インディ500でセルビアを担当したデレク・デイビッドソンが担当しました。インディ500では大博打を打ってピットインタビューでおどおどしていましたが、今回は自信を持って2ストップ作戦をやり遂げたようです。


【フルコースイエローになる基準】
ちょうど最後のフューエルウインドウに入ろうとする76周目にフェルッチが燃料切れでスローダウン。すぐにはフルコースイエローにはならずに、その間に琢磨選手ら何台かが最後の燃料補給でピットイン。その後にフェルッチがコース上で完全に停止したためにフルコースイエローになりました。今年からレースディレクターがカイル・ノバックに代わりましたが、ノバックは基本的にレースカーが動いている、もしくはすぐに動ける状況ではすぐにはフルコースイエローにはしません。


【18ポジションアップのキンボール】
予選最後尾から7位フィニッシュしたキンボールは今季5回目のTOP10フィニッシュ。トロントでの5位がベストフィニッシュ。

佐藤琢磨優勝でレイホール通算26勝目

2018年09月04日


待望の勝利にチームオーナーのボビー・レイホールも思わずこのポーズ。


Photo:IncyCar Chris Jones
今回の佐藤琢磨選手の優勝でレイホールレターマンラニガンレーシング(RLLR)は通算26勝目を記録しました。

この3年間はグラハム・レイホールが2017シーズンに2勝し、2016シーズン1勝、2015シーズン2勝挙げていましたが、今シーズンはRLLRはここまで勝利はありませんでした。

RLLRは1992年に設立され、今回でインディカーレース通算750レース目。チームオーナーのBレイホールは1987年にこのポートランドで優勝しています。

チームメイトのグラハム・レイホールはオープニングラップのアクシデントに巻き込まれて23位に終わってしまいましたが、レース後に祝福に来ています。