2019シーズンは1秒差以内での勝利が6レース

2019年09月27日



2019シーズンは6レースで1位と2位の差(MOV)が1秒差以内での勝利がありました。これはこの5年間で最も多いレース数となります。

そして、アンダーグリーンでチェッカーとなった15レースの内の13レースで、MOVが3秒以内でした。

中でも2つのコースで最少僅差記録が生まれ、ミッドオハイオではディクソンがチームメイトのローゼンクビストに0.0934秒差で勝利し、ゲートウェイでは佐藤琢磨選手がカーペンターに対して0.0399秒差で勝利しています。

2018シーズンは1秒以内での勝利は1回だけで、ポートランドで佐藤琢磨選手がハンターレイに対して0.6084秒差で勝利しています。

2年連続で琢磨選手はシーズン最少僅差記録をマークしています。

MOVが1秒以内だったレース数は以下の通り。
2019: 6
2018: 1
2017: 5
2016: 4
2015: 3

MOVが3秒以内だったレース数は以下の通り。
2019: 13
2018: 6
2017: 10
2016: 8
2015: 9

ゲートウェイ最終ラップ、フェルッチVSニューガーデン

2019年08月30日



最終周でフェルッチに引っかかって5位から7位に転落したニューガーデンはレース後にフェルッチに文句を言っていましたが、カナーンが引き金だったような気がします。

最終週のターン3で3位争いをしていたカナーンがフェルッチをチョップ!(上写真)
これでフロントウイングのダウンフォースを失ったフェルッチはコースオフして大量のタイヤカスを踏みます。

その結果、グリップを大幅に失ってふらつきながらスローダウン。その隙間にニューガーデンは無理やり突っ込んできたように見えました。


フェルッチは何とか立て直しましたが、後ろから来るニューガーデンを避ける余裕はなかったように思われます。

パジェノーとロッシの明暗

2019年08月28日



第15戦を終えてポイント2位と3位が入れ替わり、パジェノーがポイント2位に浮上してペンスキーの1-2となっています。

ロッシがパジェノーを5ポイントリードで迎えた第15戦。パジェノーは予選4位、ロッシは予選11位と、ロッシは苦しい出だしでした。

レース序盤はロッシはペースアップできずに苦しんだものの2スティント目のイエロー明けとなった71周目ではパジェノーに追いついて8位争いを展開。


そして112周目に2回目のピットストップが終わったタイミングでは、ついにロッシがパジェノーの前に出て13位へ。


勢いのあるロッシは131周目のリスタートでニューガーデンを抜いて3位に上がります。この時点でTOP2はデイルコインの2台。このままいけばポイントリーダーのニューガーデンとの点差を縮められたはずでした。


ロッシとパジェノーは174周目に3回目のピットストップ。これをラストストップにするには厳しい状況で、ロッシは1周後にピットインしたニューガーデンに前に出られてしまいました。

そして、結果的に最後のイエローとなったブルデイのクラッシュ時に、リードラップの後ろから4台目の12位だったパジェノーはピットインして、ここで燃料補給とタイヤ交換。5位にいたロッシはトラックポジションを優先したのかステイアウトを選択。結果的にこの作戦が誤りでした。


結局リスタート後にロッシは燃料がきつくなってアンダーグリーンでピットストップしてしまい1周遅れの13位へ大きく後退。タイヤも燃料も余裕があったパジェノーは6位までポジションアップしただけではなく、ファイナルラップのニューガーデンのアクシデントでニューガーデンより前の5位でフィニッシュしました。


もし、ロッシが最後のイエローでパジェノーと一緒にピットインしていれば、パジェノーよりも5ポジション前の10位でピットアウトできてたはずなので、ここでステイアウトしたのが致命的となりました。


5位フィニッシュしてシリーズポイントもアップさせたパジェノーでしたが、あまりのめまぐるしいレース展開で状況を把しきれず、「レースの録画をはやく見直してみたい」とコメントしていました。

琢磨選手のストラテジスト、デレクさん

2019年08月28日



琢磨選手のストラテジスト(参戦担当)はデレク・デイビッドソンさんです。
ピットから無線で琢磨選手に様々な情報や指示を伝えています。

今回もピットインしようとした瞬間にイエローとなってしまい、急きょステイアウトに変更するなど見事な反応と判断で琢磨選手をリードラップに戻しました。

今年のインディ500もタイヤの装着トラブルで周回遅れになってしまいながらも、絶妙なイエローのタイミングもあってリードラップに復帰。最後のリスタートから2台を抜いて3位フィニッシュさせています。
http://blog.gaora.co.jp/indy/2019/05/29733

今回もすばらしい手腕を発揮しました。

ゲートウェイ「琢磨選手はかくして逆転勝利した!」

2019年08月27日



今回のゲートウェイ500、今シーズンで最もドラマティックなレース展開だったと思います。

レース前に現地NBCは先週のリプレイを流したうえで琢磨選手に生インタビュー。改めてレースファンに向けて琢磨選手への疑いを晴らすと共に現場ではパドックでもスタンドでも琢磨選手への声援が大きかったことを紹介する機会を設けていました。

インタビューをした”アメリカの二朗さん”のロビン・ミラー氏も「ドライバー紹介の時もブーイングは無かったよね!」と琢磨選手を最大限にフォロー。


248周のレースがスタート。5番グリッドスタートだった琢磨選手はインサイドからヒンチにヒットされた上にハンターレイに挟まれてグリップを失い16位へダウン


その後もう一回スリーワイドでかわされてクリップを失い20位までダウン。その直後の45周目にアンダーグリーンでピットインして2周遅れの最後尾の22位へ。


54周目にパワーが単独クラッシュして2回目のイエロー。これで琢磨選手は1周ラップバックしてイエロー中の68周目に燃料補給とタイヤ交換。ピットアウト時にクルーチーフが落とした無線機を踏んでレース後の罰金に。


このイエローの前にアンダーグリーンでピットインしていたトップ勢はステイアウト。70周目にリスタートして琢磨は1周遅れの20位

このスティントでトップ勢が続々とアンダーグリーンでピットに入って琢磨選手はリードラップの5位まで順位アップ

そこで、121周目にエリクソンがウォールにタッチして3回目のイエローに。

ピットインしようとしていた琢磨選手はチームの機転でここはステイアウト
ストラテジストのデレクが「BOX、BOX,ステイアウト!、ステイ、ステイ、ステイ!!」絶妙なタイミングコールして琢磨選手はコースにとどまってれでリードラップに留まる。


琢磨選手はこのイエローの124周目に3回目のピットイン。これで残り1ストップで行ける状況に。

この間にアンダーグリーンで、すでにピットに入っていたトップ勢がステイアウトしてラップバック。131周目に琢磨選手はリードラップの14位でリスタート。この状態でTOP9台はもう2ストップが必要。


先のイエローでステイアウトしたトップ勢は続々とアンダーグリーンでピットインして周回遅れに。

ピットタイミングが遅い琢磨選手はステイアウトして188周目にラップリーダーに!!

そして、琢磨選手の最後のピットタイミングというところでブルデイがスピンして5回目のイエローに。
この時点でリードラップは4台


ピットオープンになって、先ずはリードラップの4台だけがピットイン。琢磨はそのままの順位でピットアウト

これで、すでにアンダーグリーンでピットインしてラップダウンしてた後続はラップバックしてペースカーとリードラップの4台の間へ。


ラップバックした集団はリスタート前にペースカーをウェーブアラウンドしてトップ4台の後ろへ。
琢磨選手はラップリードをキープしたままでリスタートへ。


リスタートでうまく2位カナーンを引き離した琢磨選手は2秒以上のマージンを築くものの、リアタイヤの摩耗が進んでタイヤをセーブする走りをしながらもTKとのマージンをキープ。
最後はTKをかわして2位に上がって来たカーペンターの猛追を受けながらも、0.039秒差で逃げ切ってレースを制しました。